![]() 異常瘢痕または過剰瘢痕の治療のための抗コネキシン43ポリヌクレオチドの使用
专利摘要:
ヒトおよび他の哺乳動物において、創傷は、細胞イベントおよび生化学的イベントの組織化された複雑なカスケードを誘発し、この結果、大半の場合において創傷の治癒がもたらされる。理想的に治癒した創傷とは、細胞レベル、組織レベル、器官レベル、および生物レベルにおける正常な解剖学的構造、機能、および外見が回復しているものである。瘢痕は、治癒した創傷、疾患による病変または外科手術の結果生じるものである。肥厚性瘢痕およびケロイド瘢痕は、組織応答が、正常な修復および治癒に必要な瘢痕組織の量と不釣合いである場合に生じる。本発明は、ケロイド瘢痕、肥厚性瘢痕、萎縮性瘢痕、および広汎性瘢痕を含めた異常瘢痕を予防および/または治療するための抗コネキシンポリヌクレオチドを含む方法、化合物、組成物、キットおよび製品に関する。 公开号:JP2011507862A 申请号:JP2010539519 申请日:2008-12-22 公开日:2011-03-10 发明作者:コリン;アール. グリーン,;ブラッドフォード;ジェイ. ダフト,;デイビッド;エル. ベッカー, 申请人:コーダ セラピューティクス, インコーポレイテッド; IPC主号:A61K45-00
专利说明:
[0001] 分野 本発明は、ケロイド瘢痕、肥厚性瘢痕、広汎性(伸展型)瘢痕、および萎縮性(陥没型)瘢痕を含めた、異常瘢痕または過剰瘢痕を治療、予防、および軽減するための組成物および方法と、そのような組成物を含む製剤、物品およびキット、ならびに送達デバイスとに関する。] 背景技術 [0002] 背景 以下は、本発明の理解に有用でありうる情報を含む。このことは、本明細書に記載される情報が、本明細書に記載または特許請求されている発明に対する先行技術であるか、もしくはこれに関連していることを認めるものでも、明示的にもしくは暗黙に言及される刊行物もしくは文書が先行技術であることを認めるものでもない。] [0003] ヒトおよび他の哺乳動物において、創傷は、細胞イベントおよび生化学的イベントの組織化された複雑なカスケードを誘発し、この結果、大半の場合において創傷の治癒がもたらされる。理想的に治癒した創傷とは、細胞レベル、組織レベル、器官レベル、および生物レベルにおける正常な解剖学的構造、機能、および外見が回復しているものである。手術、疾患、外傷、微生物、または外来物質のいずれにより誘発されたものでも、創傷の治癒は、炎症、上皮形成、新脈管形成、およびマトリックス沈着を含めたいくつものオーバーラップした段階を包含する複雑な過程により進行する。通常、これらの過程により、創傷の完成(mature wound)およびある程度の瘢痕形成がもたらされる。炎症および修復は、大抵は所定のコースに従って起こるにもかかわらず、その過程の感受性は、例えば制御性サイトカインと増殖因子のネットワークを含めた、種々の創傷治癒調節因子のバランスに左右される。したがって、特定のサイトカインおよび増殖因子が、創傷治癒過程を調節するための治療的介入の潜在的な機会として報告されている。] [0004] 瘢痕は、治癒した創傷、疾患による病変または外科手術の結果生じるものである。肥厚性瘢痕およびケロイド瘢痕は、組織応答が、正常な修復および治癒に必要な瘢痕組織の量と不釣合いである場合に生じる。] [0005] 背、肩、胸骨および耳たぶを含めた、体の特定の領域は、肥厚性瘢痕またはケロイドとして公知の異常瘢痕が特に発症しやすい。これらの瘢痕は、コラーゲン繊維の沈着の増大を表す、かさばった病変である。これらの瘢痕は、同じ臨床的所見を有する。すなわち、それらは赤く、膨らんでいて、かたく、かつ滑らかで光沢のある表面を持つ。肥厚性瘢痕が1年から数年までのうちに自然に扁平になり得るのに対して、ケロイドは、そのまま残り、さらに元々の損傷部位を越えて広がる。損傷の境界を越え、長期間発達する可能性のある肥厚した赤い瘢痕と同様、ケロイドは、しばしば外傷の後に、特定の影響を受けやすい個体において、真皮および近接する皮下組織において生じる肥厚性結合組織塊である。ケロイド病変は、局所的な皮膚線維芽細胞が局所的な刺激に応じて活発に肥厚化し、増殖する場合に形成される。瘢痕サイズの増加は、組織内へのコラーゲン沈着量の増加に起因する。アフリカ系アメリカ人では、一般にケロイドが発症しやすい。ケロイドの発症は、手術、ピアシング、裂傷、熱傷、ワクチン接種または炎症過程を含めた皮膚損傷に伴う。肥厚性瘢痕は、皮膚の熱傷または他の損傷の結果生じ得る塊である。そのような瘢痕は、通常、恒久的であり、公知の治療方法に対して抵抗性を有する。肥厚性瘢痕またはケロイドを生じた患者は、局所的な痛み、かゆみおよび局所的な敏感性を訴えており、その全てが、患者の生活の質を損ない、また個体の身体イメージに影響する。] [0006] そして、ケロイドに対する種々の療法はほんのわずかしか成功していない。肥厚性瘢痕およびケロイドを管理するための既存の取り組みとしては、手術、機械的圧力、ステロイド、X線照射および寒冷療法が挙げられる。これらの方法それぞれに付随する不都合が報告されている。例えば、手術による瘢痕組織の除去は、不完全であり得る場合が多く、その結果、切開して縫合した箇所に肥厚性瘢痕およびケロイドが発症し得る、すなわち、ケロイドを手術によって除去した後に瘢痕化が頻繁に再発し、また、ステロイド治療は予測不可能である場合があり、皮膚の色素脱失が起こることも多い。ケロイド瘢痕の単純な手術による切除に対する再発リスクは50%〜80%である。副腎皮質ステロイドの病巣内注射か、放射線療法のいずれかを手術と組み合わせることが一般的な治療である。しかし、副腎皮質ステロイドの病巣内注射は、合併しやすい(脂肪萎縮、皮膚のひ薄化、および色素変化)。] [0007] 炎症性エピソードに由来する萎縮性瘢痕または陥没型瘢痕は、皮膚の収縮を特徴とし、美容上好ましくない恒久的な瘢痕が残る。最も一般的な例は、炎症性ざ瘡または水痘の後に生じる瘢痕化である。陥没は、創傷治癒の当然の結果として生じ、陥没を引き起こしている瘢痕組織は、主に、線維芽細胞の増殖および代謝に由来するコラーゲンで構成される。一部のざ瘡患者は、ステロイドの病巣内注射、局所的な液体窒素の適用、または皮膚切除術を用いて首尾よく治療される。しかし、多くの場合、改善されないか、治療の結果他の合併症が起こるかのいずれかである。しわ、セルライトの形成および腫瘍性線維症などの、肌の外観を損ねる追加の状態も、不必要な結合および正常な組織構築のゆがみを生む過度のコラーゲン沈着に由来すると思われる。これらの状態における瘢痕化を緩和するために、コラーゲンを分解する酵素であるコラゲナーゼが病巣内に注射されている。しかし、多数の傷が生じる可能性があり、それにより局所的な治療が困難または不可能になっている。] [0008] 広汎性(伸展型)瘢痕は、手術による瘢痕の細い線が徐々に伸展し、広がる際に現れ、通常手術後3週間で起こる。広汎性(伸展型)瘢痕は、膝または肩の手術後に見られることが多い、典型的には扁平、蒼白色、軟性、無症候の瘢痕である。妊娠後のストレッチマーク(妊娠線)は、広汎性瘢痕の変形であり、真皮および皮下組織に損傷があるが、表皮は破れていない。成熟広汎性瘢痕には、隆起も、肥厚化も、小結節形成もなく、それにより、広汎性瘢痕は肥厚性瘢痕と区別される。萎縮性瘢痕は、ケミカルピーリング、皮膚レーザーリサーフェイシング、皮膚切除術、パンチ切除、および軟部組織生物充填剤および異物使用生物充填剤の使用により治療されている。] [0009] したがって、創傷治癒過程の根底にある原則の理解が進んだにもかかわらず、ケロイド瘢痕化および肥厚性瘢痕化、萎縮性瘢痕化、および広汎性瘢痕化を含めた、異常瘢痕化を治療および予防するための適切な治療的選択肢について、まだ考慮されていない重要な必要性が残されている。当技術分野には、異常瘢痕形成または過剰瘢痕形成によって引き起こされるような状態を治療する方法に対する必要性がある。] [0010] ギャップジャンクションは、直接的な細胞間情報伝達(cell−cell communication)を促進する細胞膜構造である。ギャップジャンクションチャネルは、各々が6つずつのコネキシンサブユニットからなる2つのコネキシン(ヘミチャネル)から形成される。各6量体コネキシンは、向い側の膜内のコネキシンとドッキングして、単一のギャップジャンクションを形成する。ギャップジャンクションチャネルは、全身において見出されることが報告されている。例えば、角膜上皮などの組織は、6〜8層の細胞層を有するが、異なる層では異なるギャップジャンクションチャネルを発現することが報告されており、基底層ではコネキシン43を有し、基底層から中翼細胞層ではコネキシン26を有する。一般に、コネキシンは1つのタンパク質ファミリーであり、通常、それらの分子量により命名されるか、または系統発生に基づき、アルファ、ベータ、およびガンマのサブクラスに分類されている。ヒトで少なくとも20種のアイソフォームが、また、マウスで少なくとも19種のアイソフォームが同定されている。特徴的なパターンのコネキシンタンパク質発現を有する様々な組織および細胞型が報告されており、角膜などの組織は、傷害または移植後において、コネキシンタンパク質の発現パターンを変化させることが示されている(Qui, C.ら(2003年)、Current Biology、第13巻、1967〜1703頁; Brander ら(2004年)、J. Invest Dermatol.、第122巻、1310〜20頁)。] [0011] ウイルス性疾患、真菌性疾患、および代謝性疾患に関係する遺伝子の発現調節について、アンチセンス技術が報告されている。例えば、特許文献1(HIVに対するオリゴヌクレオチド阻害剤)、特許文献2(単純ヘルペスウイルスのVmw65mRNAにハイブリダイズし、複製を阻害するオリゴマー)を参照されたい。また、Beckerらに対する特許文献3(コネキシンに対するアンチセンスヌクレオチドを含む製剤)も参照されたい。ギャップジャンクションおよびヘミチャネルに対するペプチド阻害剤(模倣性ペプチドを含む)が報告されている。例えば、Berthoud, V.M. ら、Am J. Physiol. Lung Cell Mol. Physiol.、第279巻、L619〜L622頁(2000年); Evans, W.H.およびBoitano, S.、Biochem. Soc. Trans.、第29巻、606〜612頁;ならびにDe Vriese A.S. ら、Kidney Int.、第61巻、177〜185頁(2001年)を参照されたい。また、BeckerおよびGreen、PCT/US06/04131(「Anti−connexin agents and uses thereof」)も参照されたい。] 先行技術 [0012] 米国特許第5,166,195号明細書 米国特許第5,004,810号明細書 米国特許第7,098,190号明細書] 課題を解決するための手段 [0013] 簡単な要旨 本明細書で記載および特許請求される発明は、この「発明の概要」において説明または記載または言及される属性および実施形態を含むがこれらに限定されない多くの属性および実施形態を有する。それは包括的であることが意図されるものでなく、本明細書で記載および特許請求される発明は、限定ではなくて例示だけを目的として組み入れられているこの「発明の概要」に限定されるものでも、「発明の概要」において特定される特徴または実施形態により限定されるものでもない。] [0014] 本発明は、ケロイド瘢痕、肥厚性瘢痕、広汎性瘢痕、および萎縮性瘢痕を含めた、異常瘢痕化または過剰瘢痕化ならびに過剰瘢痕形成および他の型の異常または過剰組織増殖の治療および予防のための、抗コネキシンポリヌクレオチドの使用の方法に関する。] [0015] 一態様では、本発明は、異常または過剰瘢痕形成を予防または低減することを必要とする対象に有効量の抗コネキシンポリヌクレオチドを投与することによって、異常または過剰瘢痕形成を予防または低減する方法および組成物に関する。全ての方法および組成物において、抗コネキシン43ポリヌクレオチドが好ましい。] [0016] 治療する対象は、異常または過剰瘢痕をもたらす、またはもたらす可能性がある、体験的外傷、外科的介入、火傷、および他の型の損傷を有する対象を含む。抗コネキシンポリヌクレオチドが、正常な創傷閉鎖を妨げずに、異常または過剰瘢痕、すなわち細胞および結合組織を含有する高密度組織(瘢痕、ケロイドおよび/または肥厚性瘢痕、萎縮性瘢痕、ならびに広汎性瘢痕を含む)の形成を予防および/または低減するのに有効な量で投与される。抗コネキシンポリヌクレオチドは、必要に応じて局部投与および/または局所投与することができる。一実施形態では、典型的には手術時に、好ましくは局所、点滴注入もしくは放出制御製剤で、および/またはバリア技術を使用して、抗コネキシンポリヌクレオチドが適用されるであろう。] [0017] 本発明はさらに、ケロイド、瘢痕、肥厚性瘢痕、萎縮性瘢痕、広汎性瘢痕を有する対象を治療する方法であって、(a)ケロイド瘢痕、肥厚性瘢痕、萎縮性瘢痕、広汎性瘢痕を切除して創傷を作る工程と、(b)創傷部位におけるケロイド、肥厚性、萎縮性、または広汎性瘢痕を予防または低減するのに十分な量で抗コネキシンポリヌクレオチドを対象に投与する工程とを含む方法に関する。] [0018] 本発明はさらに、ケロイド瘢痕、肥厚性瘢痕、萎縮性瘢痕、広汎性瘢痕の形成を含めた、対象におけるケロイド形成、異常または過剰瘢痕形成を、投与を必要とするかまたはその危険性がある患者で予防または低減する方法であって、治療有効量の抗コネキシンポリヌクレオチドを前記対象に投与する工程を含む方法に関する。特定の実施形態では、ケロイド瘢痕、肥厚性瘢痕、萎縮性瘢痕、広汎性瘢痕の形成を含めた、対象におけるケロイド形成、異常または過剰瘢痕形成を、投与を必要とするかまたはその危険性がある患者で予防または低減する方法は、治療有効量の抗コネキシンオリゴヌクレオチドを前記対象に投与する工程を含む。他の実施形態では、ケロイド瘢痕、肥厚性瘢痕、萎縮性瘢痕、広汎性瘢痕の形成を含めた、対象におけるケロイド形成、異常または過剰瘢痕形成を、投与を必要とするかまたはその危険性がある患者で予防または低減する方法は、治療有効量の抗コネキシン43ポリヌクレオチドペプチドを前記対象に投与する工程を含む。] [0019] 本発明はさらに、投与を必要とするかまたはその危険性がある対象における肥厚性瘢痕形成を予防または低減する方法であり、治療有効量の抗コネキシンポリヌクレオチドを前記対象に投与する工程を含む方法に関する。特定の実施形態では、投与を必要とするかまたはその危険性がある対象における肥厚性瘢痕形成を予防または低減する方法は、治療有効量の抗コネキシンオリゴヌクレオチドを前記対象に投与する工程を含む。本発明はさらに、投与を必要とする対象に有効量の抗コネキシンポリヌクレオチドを投与することを含む、過剰瘢痕形成を低減または予防する方法に関する。一実施形態では、抗コネキシンポリヌクレオチドはケロイド形成を低減または予防する。特定の実施形態では、ケロイドは外科手術に伴う。他の実施形態では、外科手術に伴うケロイドは、外科的切開に伴う。別の実施形態では、抗コネキシンポリヌクレオチドは肥厚性瘢痕形成を低減または予防する。別の実施形態では、ポリヌクレオチドはオリゴヌクレオチドである。] [0020] 特定の実施形態では、ケロイド瘢痕、肥厚性瘢痕、萎縮性瘢痕、広汎性瘢痕、または他の異常もしくは過剰瘢痕が外科手術に伴う。他の実施形態では、外科手術に伴うケロイド瘢痕、肥厚性瘢痕、萎縮性瘢痕、広汎性瘢痕、または他の異常もしくは過剰瘢痕は、外科的切開に伴う。他の実施形態では、ケロイド瘢痕、肥厚性瘢痕、萎縮性瘢痕、広汎性瘢痕、または他の異常もしくは過剰瘢痕は外傷に伴う。さらに他の実施形態では、ケロイド瘢痕、肥厚性瘢痕、萎縮性瘢痕、広汎性瘢痕、または他の異常もしくは過剰瘢痕は、妊娠または出産に伴う。] [0021] 特定の実施形態では、抗コネキシンポリヌクレオチドが、コネキシン26、コネキシン30、コネキシン30.3、コネキシン31.1、コネキシン32、コネキシン36、コネキシン37、コネキシン40、コネキシン40.1、コネキシン43、コネキシン45、コネキシン46およびコネキシン46.6からなる群から選択されるコネキシンタンパク質の発現を低減する。好ましい実施形態では、抗コネキシンポリヌクレオチドはコネキシン43の発現を低減する。別の好ましい実施形態では、コネキシンはヒトコネキシンである。別の実施形態では、コネキシンは動物コネキシンである。さらに他の実施形態では、動物コネキシンはイヌ、ネコ、ウマ、ブタ、ヒツジまたはウシコネキシンである。] [0022] コネキシンアンチセンスポリヌクレオチドの例には、アンチセンス(修飾および非修飾骨格アンチセンスを含む、例えば、コネキシンmRNAと結合するDNAアンチセンスポリヌクレオチド)、RNAi、およびsiRNAポリヌクレオチドを含めた、例えば抗コネキシンオリゴデオキシヌクレオチド(ODN)がある。] [0023] 適切なコネキシンアンチセンスポリヌクレオチドには、例えば、コネキシン43(Cx43)、コネキシン26(Cx26)、コネキシン37(Cx37)、コネキシン30(Cx30)、コネキシン31.1(Cx31.1)およびコネキシン32(Cx32)に対するアンチセンスODNがある。特定の実施形態では、適切な組成物は、例えばCx43、26、30、および31.1を標的とするポリヌクレオチドを含めた、多数のコネキシンアンチセンスポリヌクレオチドを組み合わせて含有する。好ましいコネキシンアンチセンスポリヌクレオチドはコネキシン43を標的とする。] [0024] 好都合には、コネキシン43に対するオリゴデオキシヌクレオチドは、GTA ATTGCGGCAAGA AGA ATTGTTTCT GTC (配列番号1);GTA ATTGCG GCA GGA GGA ATT GTT TCT GTC(配列番号2);GGC AAG AGA CAC CAA AGA CAC TAC CAGCAT(配列番号3)、配列番号1、2、または3と少なくとも約70パーセントの相同性を有するポリヌクレオチド、または中〜高ストリンジェンシーの条件下でコネキシン43mRNAとハイブリダイズするポリヌクレオチドから選択される。] [0025] 特定の実施形態では、抗コネキシンポリヌクレオチドは、(a)ケロイド形成を予防または遅延する、(b)異常な肥厚性瘢痕の形成を予防または遅延する、(c)過剰瘢痕形成を予防または遅延する、および/または(d)全体的または部分的に、ギャップジャンクション形成を低減することによって細胞間連絡を阻害するのに有効である。特定の実施形態では、抗コネキシンポリヌクレオチドが、皮膚組織、または外傷もしくは外科手術の結果として開いた組織に投与される。一実施形態では、抗コネキシンポリヌクレオチドが局所投与される。別の実施形態では、抗コネキシンポリヌクレオチドが移植または点滴注入される。] [0026] 本発明はさらに、(a)(i)抗コネキシンポリヌクレオチドおよび(ii)薬学的に許容される担体を有する医薬組成物と、(b)例えばケロイド瘢痕、肥厚性瘢痕、萎縮性瘢痕、広汎性瘢痕を含めた異常または過剰瘢痕、または他の異常もしくは過剰瘢痕を有する患者またはそれらを有する危険性がある患者に医薬組成物を投与するための指示書を含む製品に関する。特定の実施形態では、指示書は、異常または過剰瘢痕、例えばケロイド瘢痕、肥厚性瘢痕、萎縮性瘢痕、広汎性瘢痕を切除する工程および創傷部位における異常または過剰瘢痕化を予防または低減するのに十分な量で医薬組成物を投与する工程によって異常または過剰瘢痕形成を治療または予防するための、患者への医薬組成物の投与を記載する。] [0027] 本発明はさらに、製品を作る方法であって、(a)(i)抗コネキシンポリヌクレオチド、および(ii)薬学的に許容される担体を含む医薬組成物を含む容器と、(b)例えばケロイド瘢痕、肥厚性瘢痕、萎縮性瘢痕、または広汎性瘢痕を含めた異常または過剰瘢痕を有する患者に医薬組成物を投与することにより、例えばケロイド瘢痕、肥厚性瘢痕、萎縮性瘢痕、または広汎性瘢痕を含めた異常または過剰瘢痕を有する患者を治療するための表示指示書とを一体化させる工程を含む方法に関する。特定の実施形態では、指示書は、異常または過剰瘢痕、例えばケロイド瘢痕、肥厚性瘢痕、萎縮性瘢痕、広汎性瘢痕を切除する工程および創傷部位における異常または過剰瘢痕化を予防または低減するのに十分な量で医薬組成物を投与する工程によって異常または過剰瘢痕を治療または予防するための、患者への医薬組成物の投与を記載する。] [0028] 本発明はさらに、異常または過剰瘢痕化を低減する、抗コネキシンポリヌクレオチドの抗肥厚性瘢痕活性を決定する方法であって、異常または過剰瘢痕化を発症する危険性がある細胞または組織と抗コネキシンポリヌクレオチドを接触させる工程と、前記抗コネキシンポリヌクレオチドの抗肥厚性瘢痕効果を測定する工程とを含む方法に関する。特定の実施形態では、異常または過剰瘢痕は、ケロイド瘢痕、肥厚性瘢痕、萎縮性瘢痕、または広汎性瘢痕である。一実施形態では、抗コネキシンポリヌクレオチドの抗肥厚性瘢痕活性を決定する方法がインビトロで行われる。別の実施形態では、抗コネキシンポリヌクレオチドの抗肥厚性瘢痕活性を決定する方法がインビボで行われる。] [0029] 本発明は、抗コネキシンポリヌクレオチドの抗ケロイド活性を決定する方法であって、ケロイドを有する危険性がある細胞と抗コネキシンポリヌクレオチドを接触させる工程と、前記抗コネキシンポリヌクレオチドの抗ケロイド効果を決定する工程とを含む方法に関する。一実施形態では、抗コネキシンポリヌクレオチドの抗ケロイド活性を決定する方法はインビトロで行われる。別の実施形態では、抗コネキシンポリヌクレオチドの抗ケロイド活性を決定する方法がインビボで行われる。] [0030] コネキシンアンチセンスポリヌクレオチドを含めた抗コネキシンポリヌクレオチドを用いる、異常または過剰瘢痕化(例えば、ケロイドまたは肥厚性瘢痕化)を治療または予防するのに有用な本発明の組成物および製剤が記載および特許請求される。] [0031] 一態様では、本発明は、1または複数の抗コネキシンポリヌクレオチド(例えば、コネキシンアンチセンスポリヌクレオチド)を含む、異常または過剰瘢痕化(例えば、ケロイドまたは肥厚性瘢痕化)を治療または予防するのに有用な医薬組成物を提供する。医薬組成物は、薬学的に許容される担体、希釈剤または賦形剤をさらに含むことが好ましい。例えば本発明は、(a)治療有効量の薬学的に許容されるコネキシンアンチセンスポリヌクレオチドおよび(b)薬学的に許容される担体または希釈剤を含む医薬組成物を含む。] [0032] 本発明は、(a)治療有効量の抗コネキシンポリヌクレオチドおよび(b)治療有効量の1または複数の治療剤を含む、異常または過剰瘢痕化(例えば、ケロイドまたは肥厚性瘢痕化)を治療または予防するのに有用な医薬組成物も包含する。本発明は、(a)治療有効量の抗コネキシンポリヌクレオチドおよび(b)治療有効量の1または複数の創傷治癒に有用な薬剤を含む、異常または過剰瘢痕化(例えば、ケロイドまたは肥厚性瘢痕化)を治療または予防するのに有用な医薬組成物を包含する。本発明は、(a)治療有効量の抗コネキシンポリヌクレオチドおよび(b)治療有効量の1または複数のタンパク質合成阻害剤を含む、異常または過剰瘢痕化(例えば、ケロイドまたは肥厚性瘢痕化)を治療または予防するのに有用な医薬組成物を包含する。医薬組成物は、薬学的に許容される担体、希釈剤または賦形剤をさらに含むことが好ましい。] [0033] 異常または過剰瘢痕化(例えば、ケロイドまたは肥厚性瘢痕化)を治療または予防するのに有用な医薬組成物は、併用投与、同時投与、個別投与、逐次投与または持続投与用に提供される。一実施形態では、1または複数の抗コネキシンポリヌクレオチドを含む組成物が、1または複数の治療剤、創傷治癒に有用な薬剤および/またはタンパク質合成阻害剤と同時またはほぼ同時に投与される。] [0034] 異常または過剰瘢痕化(例えば、ケロイドまたは肥厚性瘢痕化)を治療または予防するのに有用な医薬組成物は、組合せ調製物の形態、例えば1または複数の抗コネキシンポリヌクレオチドと、1または複数の他の創傷治癒に有用な薬剤、例えば創傷治癒を促進または改善するのに有効である増殖因子、血小板由来増殖因子、上皮増殖因子、線維芽細胞増殖因子(例えば、FGF2)、血管内皮増殖因子、および形質転換増殖因子β3など、ならびに/または創傷治癒を促進または改善するのに有効であるサイトカイン、IL−7およびIL−10など、ならびに/または創傷治癒を促進または改善するのに有効である他の薬剤、IGF(例えば、IGF−1)およびIGFBP(例えば、IGFBP−2)などの混合物としても提供される。] [0035] 「組合せ調製物」という用語は、上記で定義した組合せパートナーを個別に投与することもでき、異なる量の組合せパートナー(a)および(b)による異なる固定の組合せを用いて投与することもできる、すなわち、同時投与、個別投与、または逐次投与しうるという意味における「要素キット(kit of parts)」を含む。したがって、キットの要素を、例えば、同時に投与することもでき、時間的にずらして投与する、すなわち、要素キットの任意の要素について、異なる時点および等しいかまたは異なる時間間隔で投与することもできる。] [0036] 好ましい実施形態では、このような併用用途の結果として、組合せ調製物の投与は、少ない投与の時間地点および/または投与間の増大した時間間隔を有し得る。] [0037] 別の態様では、本発明は、遅延放出性調製物、徐放性調製物、持続放出性調製物、制御放出性調製物、および/または複効調製物に処方した治療有効量の1または複数の薬学的に許容されるコネキシンアンチセンスポリヌクレオチドを対象に投与して、異常または過剰瘢痕を治療および/または予防する方法を包含する。] [0038] さらなる態様では、本発明は、対象の皮膚に接着または他の方法で付着できる、経皮パッチ、包帯材、パッド、ラップ、マトリクスおよび包帯を含み、前記物品は、治療有効量の1または複数の薬学的に許容される抗コネキシンポリヌクレオチド、例えばコネキシンアンチセンスポリヌクレオチドを対象に送達して、異常または過剰瘢痕を治療または予防することができる。] [0039] 本発明は、治療有効量の1または複数の薬学的に許容される抗コネキシンポリヌクレオチド、例えばコネキシンアンチセンスポリヌクレオチドを含有する、異常または過剰瘢痕(例えば、ケロイドまたは肥厚性瘢痕)を治療または予防するのに有用なデバイス、例えば薬物リザバーを封入した速度制御膜およびモノリシックマトリクスデバイスを包含する。これらのデバイスは、本明細書において開示されるように、それを必要とする対象の治療のために用いられ得る。適切には、抗コネキシンポリヌクレオチド、例えばコネキシンアンチセンスポリヌクレオチドを単独で有するまたは固体基質上もしくはその中に分散している1もしくは複数の治療剤および/もしくは創傷治癒に有用な薬剤と組み合わせて有する固体基質の形態を含めた、包帯材またはマトリクスが提供される。一実施形態では、本発明の医薬品は、創傷包帯材または創傷治癒促進マトリクスと組み合わせて提供される。好ましい抗コネキシンポリヌクレオチドおよびコネキシンアンチセンスポリヌクレオチドは、抗コネキシン43ポリヌクレオチドおよびコネキシン43アンチセンスポリヌクレオチドである。] [0040] 本発明はさらに、(a)(i)治療有効量の抗コネキシンポリヌクレオチドおよび(ii)薬学的に許容される担体を有する医薬組成物と、(b)異常または過剰瘢痕、例えばケロイド瘢痕、肥厚性瘢痕、または他の異常もしくは過剰瘢痕を有する対象またはそれらを有する危険性がある対象に医薬組成物を投与するための指示書を含む、異常または過剰瘢痕化(例えば、ケロイド瘢痕、肥厚性瘢痕、または他の異常もしくは過剰瘢痕)を治療または予防するのに有用な製品に関する。特定の実施形態では、指示書は、瘢痕を切除する工程および創傷部位における異常または過剰瘢痕化を予防または低減するのに十分な量で医薬組成物を投与する工程によってケロイド瘢痕、肥厚性瘢痕、または他の異常もしくは過剰瘢痕を治療するための、対象への医薬組成物の投与を記載する。好ましい抗コネキシンポリヌクレオチドおよびコネキシンアンチセンスポリヌクレオチドは、抗コネキシン43ポリヌクレオチドおよびコネキシン43アンチセンスポリヌクレオチドである。一実施形態では、組成物は、治療有効量の1または複数の治療剤、創傷治癒に有用な薬剤および/またはタンパク質合成阻害剤を含む第二の組成物をさらに含む。一実施形態では、製品は、治療有効量の1または複数の治療剤、創傷治癒に有用な薬剤および/またはタンパク質合成阻害剤を含む第二の組成物をさらに含む。] [0041] 本発明は、異常または過剰瘢痕化(例えば、ケロイドもしくは肥厚性瘢痕または他の異常もしくは過剰瘢痕)を治療または予防するのに有用な製品を作る方法であって、(a)(i)治療有効量の抗コネキシンポリヌクレオチドおよび(ii)薬学的に許容される担体を含む医薬組成物を含有する容器と、(b)対象に医薬組成物を投与することにより、ケロイドまたは他の異常もしくは過剰瘢痕を有する対象またはそれらを有する危険性がある対象を治療するための表示および/または他の指示書とを一体化させる工程を含む方法に関する。特定の実施形態では、指示書は、瘢痕を切除する工程および創傷部位における異常または過剰瘢痕を予防または低減するのに十分な量で医薬組成物を投与する工程によって、ケロイド瘢痕、肥厚性瘢痕、または他の異常もしくは過剰瘢痕を治療するための、対象への医薬組成物の投与を記載する。好ましい抗コネキシンポリヌクレオチドおよびコネキシンアンチセンスポリヌクレオチドは、抗コネキシン43ポリヌクレオチドおよびコネキシン43アンチセンスポリヌクレオチドである。一実施形態では、組成物は、治療有効量の1または複数の治療剤、創傷治癒に有用な薬剤および/またはタンパク質合成阻害剤を含む第二の組成物をさらに含む。一実施形態では、製品は、治療有効量の1または複数の治療剤、創傷治癒に有用な薬剤および/またはタンパク質合成阻害剤を含む第二の組成物をさらに含む。] [0042] 定義 本明細書では、「対象」とは、ヒト、イヌ、ウマ、ネコ、ヒツジ、ブタ、ウシなどの家畜動物および農場動物、および動物園動物、競技動物、またはペット動物を含めた任意の哺乳動物を指す。本発明において好ましい哺乳動物は、成人、小児、および高齢者を含めたヒトである。] [0043] 本明細書では、「予防する」とは、全体的にまたは部分的に予防すること、改善することまたは制御すること、または緩和すること、小さくすること、軽減すること、または遅延させることを意味する。] [0044] 本発明の化合物または組成物に関して本明細書で用いられる「治療有効量」または「有効量」とは、所望の生物学的結果、薬学的結果、または治療結果を誘導するのに十分な量を指す。その結果は、疾患もしくは障害もしくは状態の徴候、症状、もしくは原因の緩和、または生物学的系の他の任意の望ましい変化でありうる。本発明において、結果には、ケロイド瘢痕、肥厚性瘢痕、広汎性瘢痕、および萎縮性瘢痕を含めた、異常瘢痕化または過剰瘢痕化の予防および/または軽減、ならびに過剰瘢痕形成および他の型の異常または過剰な組織増殖の予防および/または軽減が伴う。] [0045] 本明細書で使用する用語「治療する」は、治療処置および予防措置または防止措置の両方を指す。治療を必要とする人は、既に障害を有する人、および障害を有する傾向がある人、または障害を有すると診断された人、または障害を予防すべき人を含む。] [0046] 本明細書で使用する「同時に」は、1または複数の抗コネキシンポリヌクレオチドを、単独または1または複数の治療剤、創傷治癒に有用な薬剤および/またはタンパク質合成阻害剤と組み合わせて同時に投与することを意味するために使用し、一方で用語「と組み合わせて」を使用して、同時または物質の組合せでない、したがってそれらがいずれも治療上働くことができる時間枠内で「逐次的」である場合に、ポリヌクレオチドおよび/または薬剤を投与することを意味する。したがって、「逐次的」投与は、両方が治療有効量で同時に存在するという条件で、他のポリヌクレオチドまたは薬剤の後に、数分(例えば、1、2、3、4、5、10、15、20、25、30分)、または数時間、数日間、数週間または数カ月の単位内に1つのポリヌクレオチドまたは薬剤の投与を可能にすることができる。複数の成分の投与間の時間遅延は、成分の正確な性質、その間の相互作用、およびそのそれぞれの半減期に応じて変わる。] [0047] 本明細書で使用する「抗コネキシンポリヌクレオチド」または「抗コネキシン薬剤」は、コネキシンmRNAおよび/またはタンパク質の発現を低減または阻害する。抗コネキシンポリヌクレオチドは、アンチセンスポリヌクレオチドなどのアンチセンス化合物、他のポリヌクレオチド(siRNAまたはリボザイム機能を有するポリヌクレオチドなど)を非制限的に含む。抗コネキシンポリヌクレオチドの適切な例は、コネキシンに対するアンチセンスポリヌクレオチドを含む。したがって、適切な抗コネキシンポリヌクレオチドは、例えば、コネキシンの発現または活性および選択した組織、細胞、および対象中のギャップジャンクションを調節するアンチセンスポリヌクレオチド(例えば、コネキシン43アンチセンスポリヌクレオチド)を含む。例示的な抗コネキシンポリヌクレオチドは本明細書でさらに記載する。] [0048] 抗コネキシンポリヌクレオチド 抗コネキシンポリヌクレオチドは、コネキシンアンチセンスポリヌクレオチド、および(例えば、mRNA転写または翻訳の下方制御または阻害によって)それらがコネキシンの発現を下方制御または阻害するのを可能にする機能性を有するポリヌクレオチドを含む。下方制御の場合、これはコネキシンの発現が下方制御される部位でのギャップジャンクションによる直接的な細胞間連絡を低減する影響を有し得る。] [0049] 適切な抗コネキシンポリヌクレオチドは、RNAiポリヌクレオチドおよびsiRNAポリヌクレオチドを含む。] [0050] RNAi、siRNA、およびリボザイムポリヌクレオチドのほか、骨格が改変および混合されたポリヌクレオチドなどの、アンチセンスポリヌクレオチドおよび他の抗コネキシンポリヌクレオチドの合成は、当業者に公知である。例えば、Stein C.A.およびKrieg A.M.(編)、「Applied Antisense Oligonucleotide Technology」、1998年、(Wiley−Liss)を参照されたい。] [0051] 一態様によれば、コネキシン発現の下方調節または阻害は一般に、アンチセンスポリヌクレオチド(DNAポリヌクレオチドまたはRNAポリヌクレオチドなど)を用いるアンチセンス法に基づき、またより具体的に、アンチセンスオリゴデオキシヌクレオチド(ODN)の使用に基づきうる。これらのポリヌクレオチド(例えば、ODN)は、(1または複数の)コネキシンタンパク質を標的としてこれらを下方調節する。ポリヌクレオチドは、一本鎖であることが典型的であるが、二本鎖の場合もある。] [0052] アンチセンスポリヌクレオチドは、コネキシンの転写および/または翻訳を阻害しうる。ポリヌクレオチドは、コネキシン遺伝子またはコネキシンmRNAからの転写および/または翻訳の特異的な阻害剤であり、他の遺伝子またはmRNAからの転写および/または翻訳を阻害しないことが好ましい。生成物は、(i)コード配列に対する5’側、および/または(ii)コード配列に対する、および/または(iii)コード配列に対する3’側にあるコネキシン遺伝子またはコネキシンmRNAに結合しうる。] [0053] アンチセンスポリヌクレオチドは一般に、コネキシンmRNAに対してアンチセンスである。このようなポリヌクレオチドはコネキシンmRNAにハイブリダイズすることが可能であり、したがって、転写、mRNAのプロセッシング、核からのmRNAの輸送、翻訳、またはmRNAの分解を含む、コネキシンmRNA代謝の1つまたは複数の側面に干渉することにより、コネキシン発現を阻害しうる。アンチセンスポリヌクレオチドは、コネキシンmRNAにハイブリダイズして、mRNA翻訳の直接的な阻害および/またはmRNAの不安定化を引き起こしうる二重鎖を形成することが典型的である。このような二重鎖は、ヌクレアーゼによる分解に対して感受性でありうる。] [0054] アンチセンスポリヌクレオチドは、コネキシンmRNAの全部または一部にハイブリダイズしうる。アンチセンスポリヌクレオチドは、コネキシンmRNAのリボソーム結合領域またはコード領域にハイブリダイズすることが典型的である。ポリヌクレオチドは、コネキシンmRNAの全部または一部の領域に対して相補的でありうる。例えば、ポリヌクレオチドは、コネキシンmRNAの全部または一部の完全な相補体でありうる。しかし、絶対的な相補性は必要とされず、生理学的条件下において約20℃、30℃、または40℃を超える融解温度を有する二重鎖を形成するのに十分な相補性を有するポリヌクレオチドが、本発明における使用に特に適する。] [0055] したがって、ポリヌクレオチドは、mRNAに対して相補的な配列の相同体であることが典型的である。ポリヌクレオチドは、約50℃〜約60℃における0.03M塩化ナトリウムおよび0.03Mクエン酸ナトリウムなどの中程度〜高度に厳密な条件下においてコネキシンmRNAにハイブリダイズするポリヌクレオチドでありうる。] [0056] 一部の態様について述べると、適切なポリヌクレオチドは、約6〜40ヌクレオチドの長さであることが典型的である。ヌクレオチドは、好ましくは約12〜約35ヌクレオチドの長さでもあり、代替的には、約12〜約20ヌクレオチドの長さでもあり、より好ましくは、約18〜約32ヌクレオチドの長さでもありうる。代替的な態様によれば、ポリヌクレオチドは、少なくとも約40ヌクレオチド、例えば、少なくとも約60ヌクレオチドまたは少なくとも約80ヌクレオチドの長さでありえ、最長約100、約200、約300、約400、約500、約1000、約2000、または約3000ヌクレオチド以上の長さでありうる。] [0057] ポリヌクレオチドにより標的とされる1または複数のコネキシンタンパク質は、下方調節が行われる部位に依存する。これは、コネキシンサブユニットの組成に関して、全身の異なる部位において(1または複数の)ギャップジャンクションの構成が一様でないことを反映する。コネキシンは、一態様における、ヒトもしくは動物の天然に存在するコネキシンであるか、またはコネキシンの発現または活性を低下させる予定の組織内の天然に存在するコネキシンである。コネキシン遺伝子(コード配列を含む)は一般に、表2に示すコネキシン43コード配列との相同性など、本明細書で言及される1または複数の特異的なコネキシンのコード配列との相同性を有する。コネキシンは、αコネキシンまたはβコネキシンであることが典型的である。コネキシンはαコネキシンであり、治療される組織において発現することが好ましい。] [0058] しかし、組織内における分布に関して、一部のコネキシンタンパク質は、他のコネキシンタンパク質よりも遍在性である。最も広範に存在するコネキシンタンパク質の1つが、コネキシン43である。コネキシン43を標的とするポリヌクレオチドが、本発明における使用に特に適する。他の態様では、他のコネキシンが標的とされる。] [0059] 抗コネキシンポリヌクレオチドは、コネキシンアンチセンスポリヌクレオチド、およびそれらがコネキシンの発現を下方制御するのを可能にする機能性を有するポリヌクレオチドを含む。他の適切な抗コネキシンポリヌクレオチドは、RNAiポリヌクレオチドおよびsiRNAポリヌクレオチドを含む。] [0060] 好ましい一態様において、アンチセンスポリヌクレオチドは、1種のコネキシンタンパク質のmRNAだけを標的とする。このコネキシンタンパク質は、コネキシン43であることが最も好ましい。別の態様において、コネキシンタンパク質は、コネキシン26、30、31.1、32、36、37、40、または45である。他の態様において、コネキシンタンパク質は、コネキシン30.3、31、40.1、または46.6である。] [0061] 別個のコネキシンタンパク質を標的とするポリヌクレオチドを組み合わせて用いることもまた意図される(例えば、1種、2種、3種、4種以上の異なるコネキシンを標的とすることができる)。例えば、コネキシン43を標的とするポリヌクレオチドと、コネキシンファミリーの1つまたは複数の他のメンバー(コネキシン26、30、30.3、31.1、32、36、37、40、40.1、45、および46.6など)とを標的とするポリヌクレオチドを、組み合わせて用いることができる。] [0062] 代替的に、アンチセンスポリヌクレオチドは、複数種のコネキシンタンパク質に対するポリヌクレオチドを含みうる組成物の一部でもありうる。ポリヌクレオチドが対象とするコネキシンタンパク質の1つは、コネキシン43であることが好ましい。オリゴデオキシヌクレオチドが対象とする他のコネキシンタンパク質は、例えば、コネキシン26、30、30.3、31.1、32、36、37、40、40.1、45、および46.6を含みうる。各種のコネキシンを対象とするのに適する例示的なポリヌクレオチド(およびODN)を、表1に示す。] [0063] 個々のアンチセンスポリヌクレオチドは、特定のコネキシンに特異的な場合もあり、1種、2種、3種以上の異なるコネキシンを標的とする場合もある。特異的なポリヌクレオチドが一般に、コネキシン間において保存されないコネキシン遺伝子またはコネキシンmRNA内の配列を標的とする一方、非特異的なポリヌクレオチドは、各種コネキシンの保存的配列を標的とする。] [0064] 本発明で用いられるポリヌクレオチドは、非改変のホスホジエステルオリゴマーでありうるのが好都合である。このようなオリゴデオキシヌクレオチドは、長さが変わりうる。30マーのポリヌクレオチドが特に適することが分かっている。] [0065] 本発明の多くの態様は、オリゴデオキシヌクレオチドに関して説明される。しかし、これらの態様では、他の適切なポリヌクレオチド(RNAポリヌクレオチドなど)も用いうることが理解される。] [0066] アンチセンスポリヌクレオチドは、化学修飾することができる。これにより、ヌクレアーゼに対するこれらの耐性を増強することができ、これらが細胞内に入る能力を増強することができる。例えば、ホスホロチオエートオリゴヌクレオチドを用いることができる。他のデオキシヌクレオチド類似体は、メチルホスホネート、ホスホラミデート、ホスホロジチオエート、N3’P5’−ホスホラミデート、ならびにオリゴリボヌクレオチドホスホロチオエートおよびそれらの2’−O−アルキル類似体、ならびに2’−O−メチルリボヌクレオチドメチルホスホネートを含む。代替的に、混合骨格オリゴヌクレオチド(「MBO」)も用いることができる。MBOは、ホスホチオエートオリゴデオキシヌクレオチドのセグメントと、改変されたオリゴデオキシヌクレオチドまたはオリゴリボヌクレオチドの適切に配置されたセグメントとを含有する。MBOは、ホスホロチオエート結合のセグメントと、非イオン性で、ヌクレアーゼまたは2’−O−アルキルオリゴリボヌクレオチドに対して極めて耐性なメチルホスホネートなどの、他の改変オリゴヌクレオチドの他のセグメントとを有する。改変骨格オリゴヌクレオチドおよび混合骨格オリゴヌクレオチドを調製する方法は、当技術分野において公知である。] [0067] 本発明で用いられるアンチセンスポリヌクレオチドの正確な配列は、標的のコネキシンタンパク質に依存する。一実施形態において、適切なコネキシンアンチセンスポリヌクレオチドは、表1に記載される以下の配列から選択されるオリゴデオキシヌクレオチドなどのポリヌクレオチドを含みうる。] [0068] ] [0069] 本明細書に記載の、ポリヌクレオチドの組合せ組成物の調製に適するポリヌクレオチドは、例えば、上記の表1に記載したコネキシン43に対するポリヌクレオチドと、コネキシン26、30、31.1、32、および37に対するポリヌクレオチドとを含む。] [0070] 本発明において用いられるアンチセンスポリヌクレオチドの正確な配列は、標的のコネキシンタンパク質に依存するが、コネキシン43の場合、以下の配列: GTA ATTGCGGCAAGA AGA ATTGTTTCT GTC(配列番号1); GTA ATT GCG GCA GGA GGA ATT GTT TCT GTC(配列番号2);および GGC AAG AGA CAC CAA AGA CAC TAC CAGCAT(配列番号3) を有するアンチセンスポリヌクレオチドが特に適することが分かっている。] [0071] 例えば、コネキシン26、31.1、および32に適するアンチセンスポリヌクレオチドは、以下の配列: 5’ TCC TGAGCAATACCTAAC GAA CAA ATA(コネキシン26)(配列番号4); 5’CGT CCG AGCCCA GAA AGA TGA GGTC(コネキシン31.1)(配列番号9);および 5’TTTCTTTTCTATGTG CTG TTG GTG A(コネキシン32)(配列番号12) を有する。] [0072] 本発明の方法により有用な他のコネキシンアンチセンスポリヌクレオチド配列は、 5’CATCTC CTT GGTGCT CAA CC 3’(コネキシン37)(配列番号5); 5’ CTG AAG TCGACT TGG CTT GG 3’(コネキシン37)(配列番号6); 5’ CTC AGA TAG TGG CCA GAATGC3’(コネキシン30)(配列番号7); 5’ TTG TCC AGG TGA CTC CAA GG 3’(コネキシン30)(配列番号8); 5’ AGA GGCGCACGT GAG ACA C 3’(コネキシン31.1)(配列番号10);および 5’ TGA AGA CAA TGA AGATGTT 3’(コネキシン31.1)(配列番号11) を含む。] [0073] コネキシンタンパク質を対象とする、ODNを含むポリヌクレオチドは、任意の簡便な従来の手法により、それらのヌクレオチド配列に関して選択することができる。例えば、コンピュータプログラムであるMacVectorおよびOligoTech(Oligosなど、Eugene、Oregon、USA製)を用いることができる。選択されると、DNA合成器を用いてODNを合成することができる。] [0074] ポリヌクレオチドの相同体 抗コネキシンポリヌクレオチドはまた、ポリヌクレオチド相同体を含む。] [0075] 本明細書では、相同性および相同体(例えば、ポリヌクレオチドは、コネキシンmRNA中の配列に対する相補体の相同体でありうる)について論じる。このようなポリヌクレオチドは、例えば、(相同配列の)少なくとも約15、少なくとも約20、少なくとも約40、少なくとも約100以上の連続ヌクレオチドの領域にわたって、対象の配列と少なくとも約70%の相同性、好ましくは少なくとも約80%、少なくとも約90%、少なくとも約95%、少なくとも約97%、または少なくとも約99%の相同性を有することが典型的である。] [0076] 相同性は、当技術分野における任意の方法に基づいて計算することができる。例えば、UWGCGパッケージでは、相同性を計算するのに用いうるBESTFITプログラム(例えば、そのデフォルト設定で用いられる)が提供される(Devereuxら(1984年)、Nucleic AcidsResearch、第12巻、387〜395頁)。PILEUPアルゴリズムおよびBLASTアルゴリズムは、例えば、Altschul S. F.(1993年)、J Mol Evol、第36巻、290〜300頁; Altschul, S, Fら(1990年)、J Mol Biol、第215巻、403〜10頁において説明される通り、相同性を計算するか、または配列を整列するのに用いることができる(それらのデフォルト設定における場合が典型的である)。] [0077] BLAST解析を実施するためのソフトウェアは、米国国立バイオテクノロジー情報センター(http://www.ncbi.nlm.nih.gov/)により公に入手可能である。このアルゴリズムは、まず、データベース配列中における同じ長さのワードにより整列する場合、ある正の値の閾値スコアTにマッチするかまたはこれを満たすクエリー配列中における長さWの短いワードを同定することによる、高スコアリング配列対(HSP)の同定を伴う。Tを、近傍ワードスコア閾値(Altschulら、前出)と称する。これらの初期近傍ワードヒットは、それらを含有するHSPを見出す検索を開始するためのシード(seed)として作用する。ワードヒットは、累積のアライメントスコアが増大しうる限りにおいて、各配列に沿って両方向に延長される。各方向におけるワードヒットの延長は、累積アライメントスコアが、達成されたその最大値から量Xだけ低下する場合;累積スコアが、1つまたは複数の負のスコアの残基アライメントの累積により、ゼロ以下に低下する場合;またはいずれかの配列の端部に到達する場合に停止される。] [0078] BLASTアルゴリズムのパラメータW、T、およびXにより、アラインメントの感度および速度が決定される。BLASTプログラムでは、ワード長(W)、BLOSUM62スコアリングマトリックス(HenikoffおよびHenikoff(1992年)、Proc. Natl. Acad. Sci. USA、第89巻、10915〜10919頁を参照されたい)によるアライメント(B=50)、期待値(E=10)、M=5、N=4、および両方の鎖の比較が、デフォルトとして用いられる。] [0079] BLASTアルゴリズムでは、2つの配列間における類似性に対する統計学的解析が実施される。例えば、KarlinおよびAltschul(1993年)、Proc. Natl. Acad. Sci. USA、第90巻、5873〜5787頁を参照されたい。BLASTアルゴリズムにより提供される類似性の1つの尺度は、2つのヌクレオチド配列またはアミノ酸配列の間におけるマッチが偶然に生じる確率を示す、最小合計確率(P(N))である。例えば、第2の配列に対して第1の配列を比較した場合の最小合計確率が約1未満、好ましくは約0.1未満、より好ましくは約0.01未満、また最も好ましくは約0.001未満である場合、ある配列は別の配列に対して類似すると考えられる。] [0080] 相同配列は、少なくとも約2、5、10、15、20以上(または約2、5、10、15、20以下)の変異(置換、欠失、または挿入でありうる)により対象配列と異なることが典型的である。これらの変異は、相同性の計算との関連で、上述の領域のいずれかにわたって測定することができる。] [0081] 相同配列は、バックグラウンドを有意に上回るレベルで、元の配列に選択的にハイブリダイズすることが典型的である。選択的なハイブリダイゼーションは、中程度〜高度に厳密な条件(例えば、約50℃〜約60℃における0.03M塩化ナトリウムおよび0.03Mクエン酸ナトリウム)を用いて達成することが典型的である。しかし、このようなハイブリダイゼーションは、当技術分野において公知の任意の適切な条件下で実施することができる(Sambrookら(1989年)、「Molecular Cloning: A Laboratory Manual」を参照されたい)。例えば、高い厳密性が必要とされる場合、適切な条件は60℃における0.2×SSCを含む。より低い厳密性が必要とされる場合、適切な条件は60℃における2×SSCを含む。] [0082] 治療剤 治療剤は、現在存在し、公知のものであれ、後に開発されるものであれ、創傷の治療または創傷治癒の促進において有用な薬学的に許容される薬剤を含む。治療剤は、例えば、抗感染薬、麻酔薬、鎮痛薬、抗生物質、睡眠薬、ならびにステロイドおよび非ステロイド系抗炎症剤を含む。好ましい治療剤は、局所ステロイド系抗炎症剤、抗菌剤、局部および局所麻酔薬、および局所オピオイドを含む。特定の実施形態では、1、2、3、4、5または6つの治療剤を組み合わせて使用することができる。治療剤は、抗コネキシンペプチド、抗コネキシンペプチド模倣剤、ギャップジャンクションまたはヘミチャンネルリン酸化化合物(例えば、ギャップジャンクションまたはヘミチャンネルを閉鎖するギャップジャンクションまたはヘミチャンネルリン酸化化合物)、またはコネキシンカルボキシ末端ペプチド(例えば、ZO−1タンパク質との相互作用を遮断または他の場合は阻害するコネキシンカルボキシ末端ペプチド)ではない。] [0083] タンパク質合成阻害剤 タンパク質合成阻害剤は、瘢痕形成を予防または治療するのに有用な薬学的に許容される薬剤を含む。タンパク質合成阻害剤は、トリアムシノロンアセトニド(KENALOG(商標)としても公知である)などのコルチコステロイドおよび糖質コルチコステロイドだけには限られないがこれらを含めたステロイド、およびビタミンE(α−トコフェロール)(Ehrlichら、1972年、Ann.Surg.75:235巻)を含む。] [0084] 創傷治癒に有用な薬剤 本明細書で使用する、創傷治癒に有用な薬剤は、1)自然な創傷治癒過程を促進または加速する、または2)例えば有害な炎症、上皮化、血管新生およびマトリクス沈着、および過剰瘢痕を含めた、不適切な創傷治癒と関係がある影響を低減する、創傷治癒カスケードの刺激剤、エンハンサーまたは陽性メディエーターを含む。] [0085] 創傷治癒に有用な薬剤は、抗コネキシンペプチド、抗コネキシンペプチド模倣剤、ギャップジャンクションまたはヘミチャンネルリン酸化化合物(例えば、ギャップジャンクションまたはヘミチャンネルを閉鎖するギャップジャンクションまたはヘミチャンネルリン酸化化合物)、またはコネキシンカルボキシ末端ペプチド(例えば、ZO−1タンパク質との相互作用を遮断または他の場合は阻害するコネキシンカルボキシ末端ペプチド)ではない。] [0086] 陽性メディエーター、エンハンサーおよび刺激剤は、例えば、創傷治癒の量、質または有効性を刺激、増大、容易化、または促進する(すなわちアゴナイズする)、創傷部位における創傷治癒過程、または創傷治癒関連増殖因子またはサイトカインを活性化する、または創傷治癒関連増殖因子またはサイトカイン受容体を活性化することができる薬剤を含む。このような薬剤は、例えば、創傷治癒関連増殖因子またはサイトカイン、または部分改変された形態の創傷治癒関連増殖因子またはサイトカインを含むことができる。部分改変された形態の創傷治癒関連増殖因子またはサイトカインは、例えば、自然創傷治癒関連増殖因子またはサイトカインより長い半減期を有する可能性がある。あるいは、それは創傷治癒関連増殖因子またはサイトカイン代謝の阻害剤である可能性がある。] [0087] このような薬剤の部分改変は、アミノ酸残基の付加、欠失または置換による改変であり得る。置換は例えば保存的置換であってよい。したがって部分改変された分子は、それが由来した分子のホモログであってよい。それはそれが由来する分子と少なくとも約40%、例えば約50、60、70、80、90または95%の相同性を有し得る。] [0088] 本明細書で使用するように、創傷治癒に有用な薬剤は、例えば当技術分野で現在公知であるかまたは後に開発された、創傷治療モダリティ用の創傷治癒促進または瘢痕低減剤、天然または合成増殖因子、サイトカイン、または創傷治癒を促進するためのそのモジュレーター、創傷治癒促進生体工学マトリクス、包帯材などを含めた、例示的な因子、薬剤またはモダリティを含むことができる。適切な例は、1)局所または包帯および関連療法剤および創傷清拭剤(例えば、Santyl(登録商標)コラゲナーゼなど)およびIodosorb(登録商標)(カデキソマーヨウ素)、2)例えば、SAG(銀抗菌ゲル)、(CollaGUARD(商標)、Innocoll、Inc)(精製I型コラーゲンタンパク質ベースの包帯材)、CollaGUARD Ag(感染創傷または感染の危険性がある創傷用の銀を含浸させたコラーゲンベースの生物活性包帯材)、DermaSIL(商標)(深い創傷および重度に滲出した創傷用のコラーゲン合成フォーム複合包帯材)などの銀含有薬剤を含めた、全身または局所用クリームまたはゲルを含む抗菌剤、3)例えば、Dermograft(サイトカインおよび増殖因子を分泌するヒト線維芽細胞の3次元マトリクス培養物)、Apligraf(登録商標)(ヒトケラチン生成細胞および線維芽細胞)、Graftskin(登録商標)(正常な皮膚と組織学的に類似しており正常な皮膚により生成される増殖因子と類似した増殖因子を生成する、表皮細胞と線維芽細胞の二重層)、TransCyte(ヒト線維芽細胞由来の一時的な代用皮膚)およびOasis(登録商標)(増殖因子とコラーゲン、プロテオグリカン、およびグリコサミノグリカンなどの細胞外マトリクス成分の両方を含む活性生体材料を含めた、細胞療法剤または生体工学処理した皮膚、代用皮膚、および皮膚同等物、4)例えば、NGF、NT3、BDGF、インテグリン、プラスミン、セマフォリン、血液由来増殖因子、ケラチン生成細胞増殖因子、組織増殖因子、TGF−α、TGF−β、PDGF(3つの亜型:AA、AB、およびBの1または複数を使用することができる)、PDGF−BB、TGF−β3、TGFβ3、TGFβ1、およびTGFβ2の相対レベルを調節する因子(例えば、マンノース−6−リン酸)、例えばエストロゲン、エストラジオール、またはエチニルエストラジオール、ジエノエストロール、メストラノール、エストラジオール、エストリオール、複合エストロゲン、硫酸ピペラジンエストロン、スチルボエステロール、ホスフェステロール四ナトリウム、リン酸ポリエストラジオール、チボロン、フィトエストロゲン、17−β−エストラジオールからなる群から選択されるエストロゲン受容体アゴニストを含めた性ステロイド、チモシン−β−4、EGF、HB−EGFなどの胸腺ホルモン、線維芽細胞増殖因子(例えば、FGF1、FGF2、FGF7)、ケラチン生成細胞増殖因子、TNF、例えばIL−10、IL−1、IL−2、IL−6、IL−8、およびIL−10およびそのモジュレーターなどの炎症応答モジュレーターのインターロイキンファミリー、INF(INF−α、−β、および−δ)、アクチビンまたはインヒビンの刺激剤、およびインターフェロンγプロスタグランジンE2(PGE2)の阻害剤、およびアデノシン3’,5’−環状一リン酸(cAMP)経路のメディエーター;アデノシンA1アゴニスト、アデノシンA2アゴニストを含めた、創傷治癒を促進するために創傷に導入されるサイトカイン、増殖因子またはホルモン(天然と合成の両方)、または5)例えば、VEGF、VEGFA、IGFの天然または合成両方のホモログ、アゴニストおよびアンタゴニスト;IGF−1、前炎症性サイトカイン、GM−CSF、およびレプチンを含めた、創傷治癒に有用な他の薬剤および6)IGF−1およびKGFcDNA、自己血小板ゲル、次亜塩素酸(Sterilox(登録商標)リポ酸、一酸化窒素シンターゼ3、マトリクスメタロプロテイナーゼ9(MMP−9)、CCT−ETA、αβ6インテグリン、増殖因子促進型線維芽細胞およびデコリン、銀含有創傷包帯材、Xenaderm(商標)、パパイン創傷清拭剤、ラクトフェリン、物質P、コラーゲン、および銀−ORC、胎盤アルカリホスファターゼまたは胎盤増殖因子、ヘッジホッグシグナル伝達のモジュレーター、コレステロール合成経路のモジュレーター、およびAPC(活性化タンパク質C)、ケラチン生成細胞増殖因子、TNF、トロンボキサンA2、NGF、BMP骨形成タンパク質、CTGF(結合組織増殖因子)、創傷治癒ケモカイン、デコリン、乳酸誘導性血管新生のモジュレーター、タラ肝油、胎盤アルカリホスファターゼまたは胎盤増殖因子、およびチモシンβ4だけには限られないが、これらを含むことができる。特定の実施形態では、創傷治癒に有用な1、2、3、4、5または6つの薬剤を組み合わせて使用することができる。] [0089] 前述の(例えば増殖因子およびサイトカインを含めた)創傷治癒に有用な薬剤は、全ての天然に存在する多形体(例えば、増殖因子またはサイトカインの多形体)を包含することは理解されよう。さらに、機能性断片、前記創傷治癒に有用な薬剤またはその機能性断片の1つを含むキメラタンパク質、創傷治癒に有用な薬剤の1または複数のアミノ酸の類似的置換によって得られるホモログ、および種間ホモログが包含される。1または複数の創傷治癒に有用な薬剤は組換えDNA技術の産物である可能性があること、および1または複数の創傷治癒に有用な薬剤はトランスジェニック技術の産物である可能性があることが企図される。例えば、血小板由来増殖因子は、組換えPDGFまたはPDGFのコード配列を含む遺伝子療法ベクターの形態で提供することができる。] [0090] 断片またはその部分改変された形態は、因子の生物学的または創傷治癒機能を保持する創傷治癒に有用な薬剤の断片または部分改変された形を指すが、それは当然ながら他の機能を有する可能性がある。部分改変は、例えば、アミノ酸残基の付加、欠失または置換による改変であってよい。例えば、置換は保存的置換であり得る。したがって部分改変された分子は、創傷治癒に有用な薬剤のホモログであり得る。それらは、例えば前記因子と少なくとも約40%の相同性を有する可能性がある。それらは、例えば前記因子と少なくとも約50、60、70、80、90または95%の相同性を有する可能性がある。例えば、特定の実施形態では、IL−10またはその断片もしくはその部分改変された形態は、約1μMと約10μMの間の濃度で投与することができる。それは約2.5μMと約5μMの間の濃度で投与することができる。他の特定の実施形態では、IL−10またはその断片もしくはその部分改変された形は創傷治癒直前に投与することができるが、しかしながら創傷の約7日以内に投与する場合に有効である可能性がある。それは少なくとも二回投与され得る。] [0091] 剤形および製剤および投与 (典型的には本明細書で論じる製剤の形の)本発明の抗コネキシンポリヌクレオチドは、本明細書で言及する異常または過剰瘢痕のいずれかを含めた、異常または過剰瘢痕を有する(または有する危険性がある)対象などの、治療を必要とする対象に投与することができる。したがって対象の状態を改善することができる。抗コネキシンポリヌクレオチドは、療法による対象の身体の治療において使用することができる。それらは、本明細書で言及する異常または過剰瘢痕のいずれかを含めた、任意の異常または過剰瘢痕を治療または予防するための医薬品の製造において使用することができる。] [0092] したがって、本発明によれば、異常または過剰瘢痕を治療および/または予防するための、それによって細胞間連絡を一時的または部位特異的様式で下方制御することができる製剤を提供する。] [0093] 抗コネキシンポリヌクレオチドは、薬学的に許容される担体を用いて好都合に処方して、望ましい最終濃度を与えることができる。] [0094] 抗コネキシンポリヌクレオチドは、実質的に単離形態で存在しうる。生成物は、生成物の意図される目的に干渉しない担体または希釈剤と混合することができ、これをなおも実質的に単離状態にあるとみなしうることが理解される。本発明の生成物はまた、実質的に精製形態の場合もあり、この場合、生成物は一般に、ポリヌクレオチド(または他の抗コネキシン剤)の、または調製物の乾燥質量の、少なくとも約80%、85%、または90%、例えば、少なくとも約95%、少なくとも約98%、または少なくとも約99%を含む。] [0095] 意図される投与の経路に応じて、本発明の医薬品、医薬組成物、組合せ調製物、および薬剤は、例えば、溶液、懸濁液、点滴、スプレー、軟膏剤(salves)、クリーム、ゲル、創傷包帯材、泡沫、軟膏(ointment)、エマルジョン、ローション、ペイント、持続放出製剤、または粉末の形態をとる可能性があり、(1または複数の)有効成分の約1%〜95%、0.01%〜約1%、(1または複数の)有効成分の約1%〜50%、(1または複数の)有効成分の約2%〜60%、(1または複数の)有効成分の約2%〜70%、または(1または複数の)有効成分の約90%を含有することが典型的である。他の適切な製剤は、プロニックゲルベースの製剤、カルボキシメチルセルロース(CMC)ベースの製剤、およびヒドロキシプロピルメチルセルロース(hyroxypropylmethylcellulose)(HPMC)ベースの製剤を含む。他の有用な製剤は、徐放調製物または遅延放出調製物を含む。] [0096] ゲルまたはゼリーは、ゼラチン、トラガカント、またはセルロース誘導体を含むがこれらに限定されない適切なゲル化剤を用いて作製することができ、保湿剤、皮膚軟化剤、および防腐剤としてグリセロールを含みうる。軟膏は、脂肪基剤、蝋基剤、または合成基剤中に組み込まれた有効成分からなる半固体調製物である。適切なクリームの例は、油中水エマルジョンおよび水中油エマルジョンを含むがこれらに限定されない。油中水クリームは、セチルアルコールまたはセトステアリルアルコールなどの脂肪族アルコールによる乳化剤および乳化蝋と類似するがこれらに限定されない特性を有する適切な乳化剤を用いて調合することができる。水中油クリームは、セトマクロゴール乳化蝋などの乳化剤を用いて調合することができる。適切な特性は、エマルジョンの粘稠度を変化させる能力、および広範なpHにわたる物理および化学の両面における安定性を含む。水溶性または混和性のクリーム基剤は、防腐剤系を含有する場合があり、また、許容される生理学的なpHを維持するように緩衝化することもできる。] [0097] 泡沫調製物は、不活性の噴霧剤を用いる適切なアプリケーターにより、加圧エアゾールキャニスターから送達するように調合することができる。泡沫基剤の製剤に適する賦形剤は、プロピレングリコール、乳化蝋、セチルアルコール、およびステアリン酸グリセリルを含むがこれらに限定されない。潜在的な防腐剤は、メチルパラベンおよびプロピルパラベンを含む。] [0098] 抗コネキシンポリヌクレオチドは、生理的に許容され適合性がある希釈剤、賦形剤と混合することができ、および好ましくは、本発明のポリヌクレオチドは薬学的に許容される担体または希釈剤と組み合わせて、医薬組成物を生成する。適切な担体および希釈剤は、等張性の食塩液、例えば、リン酸塩緩衝化食塩液を含む。適切な希釈剤および賦形剤はまた、例えば、水、食塩液、デキストロース、グリセロールなど、およびこれらの組合せ物も含む。加えて、所望の場合、保湿剤または乳化剤、安定化剤またはph緩衝剤などの物質もまた存在しうる。] [0099] 「薬学的に許容される担体」という用語は、組成物を投与される個体に有害な抗体の生成をそれ自体では誘導せず、不適切な毒性なしに投与しうる任意の薬学的な担体を指す。適切な担体は、タンパク質、多糖、ポリ乳酸、ポリグリコール酸、ポリマーアミノ酸、およびアミノ酸コポリマーなどの大型でゆっくりと代謝される高分子でありうる。] [0100] 例えば、塩酸塩、臭化水素酸塩、リン酸塩、硫酸塩などのような鉱酸塩、および酢酸塩、プロピオン酸塩、マロン酸塩、安息香酸塩などの有機酸塩など、薬学的に許容される塩もまた存在しうる。] [0101] 適切な担体物質は、局所投与用のクリーム、ローション、スプレー、泡沫、ゲル、エマルジョン、ローション、またはペイントのための基剤として一般に用いられる任意の担体またはビークルを含む。例は、乳化剤、炭化水素による基剤を含む不活性担体、乳化基剤、非毒性溶媒、または水溶性の基剤を含む。特に適切な例は、プルロニック、HPMC、CMC、および他のセルロース基剤の成分、ラノリン、硬質パラフィン、液体パラフィン、軟質黄色パラフィン、または軟質白色パラフィン、白色蜜蝋、黄色蜜蝋、セトステアリルアルコール、セチルアルコール、ジメチコーン、乳化蝋、ミリスチン酸イソプロピル、微晶質蝋、オレイルアルコール、およびステアリルアルコールを含む。] [0102] 薬学的に許容される担体またはビークルは、ゲルであることが好ましく、非イオン性ポリオキシエチレン−ポリオキシプロピレンコポリマーゲル、例えば、プルロニックゲル、好ましくはPluronic F−127(BASFCorp.)であることが適切である。このゲルは、低温では液体であるが、生理学的温度では急速に固まり、これにより、OND成分の放出が適応部位またはその部位にすぐの近接部位に限定されるので特に好ましい。] [0103] カゼイン、ゼラチン、アルブミン、膠、アルギン酸ナトリウム、カルボキシメチルセルロース、メチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、またはポリビニルアルコールなどの補助剤もまた、本発明の製剤中に組み入れることができる。] [0104] 医薬組成物を処方して、単独または1または複数の創傷調節剤と組み合わせた、抗コネキシンポリヌクレオチドの徐放をもたらすことができる。] [0105] 1または複数の抗コネキシンポリヌクレオチドは、同じまたは異なる経路によって投与することができる。前記1または複数の抗コネキシンポリヌクレオチドは、固体支持体(包帯材および他のマトリクスなど)および医薬製剤(ゲル、混合物、懸濁液および軟膏など)を使用する局所投与だけには限られないが、これらを含めた局所投与(末梢または部位に直接)によって送達することが好ましい。一実施形態では、固体支持体は生体適合膜を含む。別の実施形態では、固体支持体は包帯材またはマトリクスを含む。一実施形態では、1または複数の抗コネキシンポリヌクレオチドを含む洗浄溶液を局部に使用して、ケロイド、肥厚性瘢痕、萎縮性瘢痕、および広汎性瘢痕を含めた過剰瘢痕を予防または低減することができる。] [0106] 例えば本発明の抗コネキシンポリヌクレオチドを含めた抗コネキシン剤は、長期間送達することもできる。送達期間は下方制御を誘導すべき部位と望まれる治療効果の両方に依存し得るが、約1〜2時間、約2〜4時間、約4〜6時間、約6〜8、または約24時間以上の連続または徐放送達をもたらす。本発明によれば、特に連続または徐放投与用の製剤の形で、薬学的に許容される担体または賦形薬と共に製剤中にポリヌクレオチドを封入することによってこれを実施する。] [0107] 前述のように、1または複数の抗コネキシンポリヌクレオチドは、外科手術または創傷の前、最中、直後、例えば、好ましくは約24、約12、約10、約9、約8、約7、約6、約5、約4、約3、約2時間以内、または例えば、創傷または外科手術後約60、約45、約30、約15、約10、約5、約4、約3、約2、約1分以内に投与することができる。あるいは、抗コネキシンポリヌクレオチドは、既存の異常または過剰瘢痕、例えば、ケロイドまたは肥厚性瘢痕に適用することができる。] [0108] 便宜上、組成物は、投与後少なくとも約1〜2時間、少なくとも約2〜4時間、少なくとも約4〜6時間、少なくとも約6〜8時間、または約24時間(1または複数の)前記コネキシンタンパク質の発現を下方制御するのに十分な量投与する。] [0109] 一態様によれば、抗コネキシンポリヌクレオチドは、局所に投与または(治療すべき部位に)点滴注入もしくは注射することができる。一態様では、抗コネキシンポリヌクレオチドを薬学的に許容される担体または希釈剤と組み合わせて、医薬組成物を生成する。適切な担体および希釈剤には、等張生理食塩水溶液、例えばリン酸緩衝生理食塩水がある。別の態様では、筋肉内、皮下、または経皮投与用に組成物を処方することができる。] [0110] 他の適切な製剤は、プロニックゲル基剤の製剤、カルボキシメチルセルロース(CMC)基剤の製剤、およびヒドロキシプロピルメチルセルロース(HPMC)基剤の製剤を含む。組成物は、局所投与、点滴投与、非経口投与、筋肉内投与、皮下投与、または経皮投与を含む、任意の所望の送達形態に応じて調合することができる。他の有用な製剤は、徐放調製物または遅延放出調製物を含む。] [0111] 抗コネキシン剤が、ポリヌクレオチドなどの核酸である場合、哺乳動物細胞による核酸の取込みは、複数種の公知のトランスフェクション法、例えば、トランスフェクション剤の使用を含むトランスフェクション法により増強される。このような技法は、ポリヌクレオチドを含む一部の抗コネキシン剤と共に用いることができる。投与される製剤は、このようなトランスフェクション剤を含有しうる。そのような薬剤の例は、陽イオン剤(例えば、リン酸カルシウムおよびDEAEデキストランおよびリポフェクション剤(例えば、lipofectam(商標)およびtransfectam(商標)))、ならびに界面活性剤を含む。] [0112] 一つの実施形態において、製剤はポリヌクレオチドの細胞透過を補助する界面活性剤をさらに含むか、または製剤は任意の適切な充填剤を含有し得る。DMSOなど、任意の適切な無毒性界面活性剤を組み入れることができる。代替的に、尿素などの経皮透過剤も組み入れることができる。] [0113] 場合によっては、抗コネキシンポリヌクレオチドは、1または複数の治療剤、創傷治癒に有用な薬剤、および/またはタンパク質合成阻害剤を用いて処方することができる。特定の実施形態では、1、2、3、4、5または6つの治療剤を組み合わせて使用することができる。特定の実施形態では、1、2、3、4、5または6つの創傷治癒に有用な薬剤を組み合わせて使用することができる。特定の実施形態では、1、2、3、4、5または6つのタンパク質合成阻害剤を組み合わせて使用することができる。] [0114] 一態様では、1または複数の抗コネキシンポリヌクレオチドを、単独または1または複数の治療剤および/または創傷治癒に有用な薬剤との組合せのいずれかで、創傷包帯材またはマトリクスの形で提供する。特定の実施形態では、1または複数の抗コネキシンポリヌクレオチド(1または複数の治療剤、創傷治癒に有用な薬剤および/またはタンパク質合成阻害剤ありまたはなし)を、直接適用するための液体、半固体または固体組成物の形で提供し、または組成物は、包帯材ガーゼまたはマトリクスなどの固体接触層の表面に適用する、またはその中に取り込ませる。創傷包帯材組成物は、例えば流体またはゲルの形で提供することができる。1または複数の抗コネキシンポリヌクレオチド(1または複数の治療剤、創傷治癒に有用な薬剤および/またはタンパク質合成阻害剤ありまたはなし)は、局所適用のための従来の医薬賦形剤と組み合わせて提供することができる。適切な担体には、プルロニックゲル、ポラキサマーゲル、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシメチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロースおよびそれらの混合物を含めたセルロース誘導体を含有するヒドロゲル、およびポリアクリル酸を含有するヒドロゲル(Carbopols)がある。適切な担体は、局所用医薬調製物に使用されるクリーム/軟膏、例えばセトマクロゴール乳化軟膏ベースのクリームも含む。前述の担体は、アルギン酸塩(増粘剤または刺激剤として)、ベンジルアルコールなどの防腐剤、リン酸水素二ナトリウム/リン酸二水素ナトリウムなどのpHを調整するための緩衝剤、塩化ナトリウムなどのオスモル濃度を調節するための薬剤、およびEDTAなどの安定剤を含むことができる。] [0115] 所与の対象に有効な用量は、集団の少なくとも50%に治療上有効であり、このレベルでわずかな毒性を示すかまたは全く示さない用量内に存在することが好ましい。] [0116] 所与の対象または状態に対して有効な用量は、日常的な実験または当技術分野において公知であるかもしくは将来的に開発される他の方法により決定することができる。例えば、ある範囲の用量値を調合するために、細胞培養アッセイおよび動物試験を用いることができる。このような化合物の用量は、集団の少なくとも約50%に対して治療的に有効な用量内にあり、このレベルにおいてほとんどまたはまったく毒性を示さないことが好ましい。] [0117] 本発明の方法および組成物において用いられる各抗コネキシンポリヌクレオチドの有効用量は、用いられる1または複数の特定の抗コネキシンポリヌクレオチド、組合せのパートナー、投与方式、投与頻度、治療される創傷、治療される創傷の重症度、投与経路、治療される被験体部分集団の要求、または個々の被験体の異なる要求であって被験体に特異的な年齢、性別、体重、関連する医学的創傷に起因しうる異なる要求を含むいくつかの因子に応じて異なりうる。] [0118] 例えば、特定の実施形態では、組合せ抗コネキシンポリヌクレオチド組成物は、創傷または創傷部位の隣接部分に約0.05マイクロモル(uM)〜約100uMの最終濃度で適用することができ、好ましくは、組合せ抗コネキシン剤の組成物は、約0.05uM〜約50uMの最終濃度で適用し、より好ましくは、組合せ抗コネキシン剤の組成物は、約10uM〜約30uMの最終濃度で適用し、追加的に、組合せ抗コネキシン剤の組成物は、約8uM〜約20uMの最終濃度で適用し、代替的に、組合せ抗コネキシン剤の組成物は、約10uM〜約20uMの最終濃度で適用し、さらにより好ましくは、組合せ抗コネキシン剤の組成物は、約10〜約15uMの最終濃度で適用する。他の特定の実施形態では、組合せ抗コネキシン剤の組成物は約10uMの最終濃度で適用する。さらに別の実施形態では、組合せ抗コネキシン剤の組成物は約15uMの最終濃度で適用する。] [0119] 抗コネキシンポリヌクレオチドの投与量は、例えば、約1、2、3、4、または5マイクログラム、約5〜約10マイクログラム、約10〜約15マイクログラム、約15〜約20マイクログラム、約20〜約30マイクログラム、約30〜約40マイクログラム、約40〜約50マイクログラム、約50〜約75マイクログラム、約75〜約100マイクログラム、約100マイクログラム〜約250マイクログラム、および250マイクログラム〜約500マイクログラムを含む。本明細書に示すように、約0.5〜約1.0ミリグラム以上の投与量も提供する。] [0120] 適切な用量は、約0.01〜約0.4mg/kg体重など、約0.001〜約1mg/kg体重であり得る。しかしながら適切な用量は、約0.01〜約0.050mg/kg体重など、約0.001〜約0.1mg/kg体重であり得る。約1〜100、100〜200、200〜300、300〜400、および400〜500マイクログラムの用量、および約500〜750および約750〜1000マイクログラムの用量が適切である。本明細書に示すように、反復適用が企図される。反復適用は典型的にはほぼ一週間に一度、または創傷治癒が失速または遅延している可能性があるときに適用する。] [0121] あるいは、それぞれの抗コネキシンポリヌクレオチドの用量は、患者の体重1kg当たりの抗コネキシンポリヌクレオチドの量に基づいてよい。適切な用量は、約1〜約0.4mg/kg体重など、約0.1〜約1mg/kg体重である。しかしながら適切な用量は、約0.01〜約0.050mg/kg体重など、約0.001〜約0.1mg/kg体重であり得る。他の用量は約0.1〜約1000マイクログラムの範囲であり、かつ具体的に含まれるのは本明細書に記載するような範囲の全ての量である。用量は一回または分割の適用で投与することができる。用量は一回で投与することができ、または適用を繰り返すことができる。本明細書に記載する薬剤のそれぞれの1日当たりの、さらに他の用量は、約1ナノグラム(ng)/kg体重と約1mg/kg体重の間のレベルである。特定の実施形態では、対象化合物のそれぞれの用量は一般に、体重1kg当たり約1ng〜約1マイクログラム、体重1kg当たり約1ng〜約0.1マイクログラム、体重1kg当たり約1ng〜約10ng、体重1kg当たり約10ng〜約0.1マイクログラム、体重1kg当たり約0.1マイクログラム〜約1マイクログラム、体重1kg当たり約20ng〜約100ng、体重1kg当たり約0.001mg〜約1mg、体重1kg当たり約0.01mg〜約10mg、または体重1kg当たり約0.1mg〜約1mgの範囲内であり得る。特定の実施形態では、対象化合物のそれぞれの用量は一般に、体重1kg当たり約0.001mg〜約0.01mg、体重1kg当たり約0.01mg〜約0.1mg、体重1kg当たり約0.1mg〜約1mg、または体重1kg当たり約1mgの範囲内であり得る。2つ以上の抗コネキシンポリヌクレオチドを使用する場合、それぞれの抗コネキシンポリヌクレオチドの用量は他と同じ範囲内である必要はない。例えば、1つの抗コネキシンポリヌクレオチドの用量は体重1kg当たり約0.01mgと約1mgの間であってよく、かつ別の抗コネキシンポリヌクレオチドの用量は体重1kg当たり約0.1mgと約1mgの間であり得る。本明細書に示すように、反復適用が企図される。反復適用は典型的にはほぼ一週間に一度、または創傷治癒が失速または遅延している可能性があるときに適用する。] [0122] 本明細書に記載する薬剤のそれぞれの1日当たりの、さらに他の用量は、約1ナノグラム(ng)/kg体重と約1mg/kg体重の間のレベルである。特定の実施形態では、対象化合物のそれぞれの用量は一般に、体重1kg当たり約1ng〜約1マイクログラム、体重1kg当たり約1ng〜約0.1マイクログラム、体重1kg当たり約1ng〜約10ng、体重1kg当たり約10ng〜約0.1マイクログラム、体重1kg当たり約0.1マイクログラム〜約1マイクログラム、体重1kg当たり約20ng〜約100ng、体重1kg当たり約0.001mg〜約100mg、体重1kg当たり約0.01mg〜約10mg、または体重1kg当たり約0.1mg〜約1mgの範囲内であり得る。特定の実施形態では、対象化合物のそれぞれの用量は一般に、体重1kg当たり約0.001mg〜約0.01mg、体重1kg当たり約0.01mg〜約0.1mg、体重1kg当たり約0.1mg〜約1mg、または体重1kg当たり約1mgの範囲内であり得る。2つ以上の抗コネキシンポリヌクレオチドを使用する場合、それぞれの抗コネキシンポリヌクレオチドの用量は他と同じ範囲内である必要はない。例えば、1つの抗コネキシンポリヌクレオチドの用量は体重1kg当たり約0.01mgと約1mgの間であってよく、かつ別の抗コネキシンポリヌクレオチドの用量は体重1kg当たり約0.1mgと約1mgの間であり得る。本明細書に示すように、反復適用が企図される。反復適用は典型的にはほぼ一週間に一度、または創傷治癒が失速または遅延している可能性があるときに適用する。] [0123] 他の有用な用量は、瘢痕(既存または予測)または創傷サイズの1平方センチメートル当たり約1〜約10マイクログラムの範囲である。特定の用量は、瘢痕(既存または予測)または創傷サイズの1平方センチメートル当たり約1〜2、約1〜5、約2〜4、約5〜7、および約8〜10マイクログラムであり得る。他の有用な用量は、瘢痕(既存または予測)または創傷サイズの1平方センチメートル当たり約15マイクログラム、瘢痕(既存または予測)または創傷サイズの1平方センチメートル当たり約20マイクログラム、瘢痕(既存または予測)または創傷サイズの1平方センチメートル当たり約25マイクログラム、瘢痕(既存または予測)または創傷サイズの1平方センチメートル当たり約30マイクログラム、瘢痕(既存または予測)または創傷サイズの1平方センチメートル当たり約35マイクログラム、瘢痕(既存または予測)または創傷サイズの1平方センチメートル当たり約40マイクログラム、瘢痕(既存または予測)または創傷サイズの1平方センチメートル当たり約50マイクログラム、および瘢痕(既存または予測)または創傷サイズの1平方センチメートル当たり約100マイクログラムを含めた、瘢痕(既存または予測)または創傷サイズの1平方センチメートル当たり約10マイクログラムを超える用量である。他の有用な用量は、瘢痕(既存または予測)または創傷サイズの1平方センチメートル当たり約150マイクログラム、瘢痕(既存または予測)または創傷サイズの1平方センチメートル当たり約200マイクログラム、瘢痕(既存または予測)または創傷サイズの1平方センチメートル当たり約250マイクログラム、または瘢痕(既存または予測)または創傷サイズの1平方センチメートル当たり約500マイクログラムである。本明細書に示すように、反復適用が企図される。反復適用は典型的にはほぼ一週間に一度、または創傷治癒が失速または遅延している可能性があるときに適用する。] [0124] 例えば、特定の実施形態では、抗コネキシンポリヌクレオチド組成物は、治療部位および/または治療部位の隣接部分に約0.01マイクロモル(μM)または0.05μM〜約200μMの最終濃度で適用することができる。好ましくは、アンチセンスポリヌクレオチド組成物は約0.05μM〜約100μMの最終濃度で適用し、より好ましくは、抗コネキシンポリヌクレオチド組成物は約0.05μM〜約50μMの最終濃度で適用し、およびより好ましくは、抗コネキシンポリヌクレオチド組成物は約5〜10μMから約30〜50μMの最終濃度で適用する。追加的に、抗コネキシンポリヌクレオチド組成物は約8μM〜約20μMの最終濃度で適用し、および代替的に、抗コネキシンポリヌクレオチド組成物は約10μM〜約20μMの最終濃度、または約10μM〜約15μMの最終濃度で適用する。抗コネキシン剤を患者に投与する用量は、患者の年齢、体重および一般状態、治療する状態、および投与する個々の抗コネキシン剤などの様々な要因に依存し得る。] [0125] 抗コネキシン剤の適切な治療有効用量は、約0.01〜約0.4mg/kg体重など、約0.001〜約1mg/kg体重でありうる。しかし、適切な用量は、約0.01〜約0.050mg/kg体重など、約0.001〜約0.1mg/kg体重でありうる。] [0126] 約1〜100、100〜200、100〜300または200〜300、100〜400または200〜400または300〜400、および100〜500または200〜500または300〜500または400〜500マイクログラムの治療有効用量の抗コネキシン剤が適切である。約1〜1000マイクログラムの用量もまた適切である。最大2ミリグラムの用量もまた用いることができる。1または複数の抗コネキシン剤が包帯材の形態で提供される場合、用量は適切な形で調整され、所望の総用量投与を維持するよう上方に調整されることが典型的である。] [0127] 代替的に、抗コネキシンオリゴヌクレオチドの場合、組成物中における各薬剤の用量は、それが適用される領域のサイズ、長さ、深さ、面積、または容積に対する組成物の濃度を基準として決定することができる。例えば、一部の局所適用において、医薬組成物の用量は、医薬組成物の質量(例えば、グラム)または適用領域の長さ、深さ、面積、もしくは容積当たりの医薬組成物の濃度(例えば、μg/ul)に基づいて計算することができる。有用な用量は、創傷サイズの平方センチメートル当たり約1〜約10マイクログラムの範囲にある。一部の用量は、創傷サイズの平方センチメートル当たり約1〜2、約1〜5、約2〜4、約5〜7、および約8〜10マイクログラムである。他の有用な用量は、創傷サイズの平方センチメートル当たり約10マイクログラムを超え、創傷サイズの平方センチメートル当たり少なくとも約15マイクログラム、創傷サイズの平方センチメートル当たり少なくとも約20マイクログラム、創傷サイズの平方センチメートル当たり少なくとも約25マイクログラム、創傷サイズの平方センチメートル当たり約30マイクログラム、創傷サイズの平方センチメートル当たり少なくとも約35マイクログラム、創傷サイズの平方センチメートル当たり少なくとも約40マイクログラム、創傷サイズの平方センチメートル当たり少なくとも約50マイクログラム、および創傷サイズの平方センチメートル当たり少なくとも約100〜少なくとも約150マイクログラムを含む。他の用量は、平方センチメートル当たり約150〜200マイクログラム、平方センチメートル当たり約200〜250マイクログラム、平方センチメートル当たり約250〜300マイクログラム、平方センチメートル当たり約300〜350マイクログラム、平方センチメートル当たり約350〜400マイクログラム、および平方センチメートル当たり約400〜500マイクログラムを含む。] [0128] 一部の実施形態において、抗コネキシンポリヌクレオチド組成物は、治療部位および/または治療部位に隣接して、約0.01マイクロモル(μM)または0.05μM〜約200μM、または最大300μM、または最大1000μM、または最大2000μM、または最大3200μM以上の最終濃度、およびこれらの用量数値内にある任意の用量および用量範囲で適用することができる。アンチセンスポリヌクレオチド組成物は約0.05μM〜約100μMの最終濃度で適用されることが好ましく、抗コネキシンポリヌクレオチド組成物は約1.0μM〜約50μMの最終濃度で適用されることがより好ましく、抗コネキシンポリヌクレオチド組成物は約5〜10μMから約30〜50μMの最終濃度で適用されることがより好ましい。加えて、組合わされた抗コネキシンポリヌクレオチド組成物は約8μM〜約20μMの最終濃度で適用され、また代替的に、抗コネキシンポリヌクレオチド組成物は約10μM〜約20μMの最終濃度、または約10〜約15μMの最終濃度で適用される。他の一部の実施形態において、抗コネキシンポリヌクレオチドは、約10μMの最終濃度で適用される。さらに別の実施形態において、抗コネキシンポリヌクレオチド組成物は、約1〜15μMの最終濃度で適用される。他の実施形態において、抗コネキシンポリヌクレオチドは、約20μM、30μM、40μM、50μM、60μM、70μM、80μM、90μM、100μM、10〜200μM、200〜300μM、300〜400μM、400〜500μM、500〜600μM、600〜700μM、700〜800μM、800〜900μM、900〜1000、または1000〜1500μM、または1500μM〜2000μM、または2000μM〜3000μM以上で適用される。] [0129] 抗コネキシンポリヌクレオチドの投与量は、例えば、約0.1〜1、1〜2、2〜3、3〜4、または4〜5マイクログラム(μg)、約5〜約10μg、約10〜約15μg、約15〜約20μg、約20〜約30μg、約30〜約40μg、約40〜約50μg、約50〜約75μg、約75〜約100μg、約100μg〜約250μg、および250μg〜約500μgを含む。上記で言及した通り、0.5〜約1.0ミリグラム以上の投与量もまた提供される。投与容量は治療される部位のサイズに依存し、例えば、約25〜100μLから約100〜200μL、約200〜500μLから約500〜1000μLの範囲でありうる。より大きな治療部位には、ミリリットル用量もまた適切である。本明細書に示すように、反復適用が企図される。反復適用は典型的にはほぼ一週間に一度、または創傷治癒が失速または遅延している可能性があるときに適用する。] [0130] 他の特定の実施形態では、抗コネキシンポリヌクレオチドは約10μMの最終濃度で適用する。さらに別の実施形態では、抗コネキシンポリヌクレオチド組成物は約1〜15μMの最終濃度で適用する。抗コネキシンポリヌクレオチドの投与量は、例えば、約0.1〜1、1〜2、2〜3、3〜4、または4〜5マイクログラム(μg)、約5〜約10μg、約10〜約15μg、約15〜約20μg、約20〜約30μg、約30〜約40μg、約40〜約50μg、約50〜約75μg、約75〜約100μg、約100μg〜約250μg、および約250μg〜約500μgを含む。前に記したように、0.5〜約1.0ミリグラム以上の投与量も提供する。用量体積は治療する部位のサイズに依存し、例えば約25〜100μLから約100〜200μLまでの範囲であってよく、約200〜500μLから約500〜1000μL(マイクロリットル)までの用量も大きな治療部位に適している。本明細書に示すように、反復適用が企図される。反復適用は典型的にはほぼ一週間に一度、または創傷治癒が失速または遅延している可能性があるときに適用する。] [0131] 抗コネキシンポリヌクレオチドは、投与後少なくとも約0.5〜1時間、少なくとも約1〜2時間、少なくとも約2〜4時間、少なくとも約4〜6時間、少なくとも約6〜8時間、少なくとも約8〜10時間、少なくとも約12時間、または少なくとも約24時間にわたってコネキシンタンパク質の発現を下方調節するか、またはギャップジャンクションの形成を調節するのに十分な量で投与されると好都合である。] [0132] 用量は一回または分割の適用で投与することができる。用量は一回で投与することができ、または適用を繰り返すことができる。典型的には、適用は治癒が促進するまで週に一回繰り返し、または治癒が遅延もしくは失速する場合、反復適用を行うことができる。用量は3〜7日間隔、またはそれより多く適用することができる。反復適用は、例えば週に一回、または二週に一回、または月に一回、または例えば創傷治癒が遅延もしくは失速する場合および時は、他の頻度で行うことができる。特定の眼に関する使用などの幾つかの兆候用に、一時間に一回までのより頻繁な投与を利用することができる。] [0133] 対象発明の組成物および方法における各抗コネキシンポリヌクレオチドの用量はまた、それが適用される領域のサイズ、長さ、深さ、面積、または容積に対する組成物の濃度を基準として決定することもできる。例えば、一部の局所適用および他の適用、例えば、点滴において、医薬組成物の用量は、医薬組成物の質量(例えば、マイクログラム)または適用領域の長さ、深さ、面積、もしくは容積当たりの医薬組成物の濃度(例えば、μg/ul)に基づいて計算することができる。] [0134] 投与する初期および任意の後の用量は、本明細書に示す要因に依存し得る。オリゴヌクレオチドに応じて、投与に関する用量およびプロトコルは変わり、かつ用量は、選択する投与の方法、例えば局部または局所投与にも依存し得る。] [0135] 本明細書に記載する医薬組成物の調製に適した創傷治癒に有用な薬剤は、当技術分野で公知の方法を使用して調製および投与することができる(例えば、米国特許第7,098,190号、米国特許第6,319,907号、米国特許第6,331,298号、米国特許第6,387,364号、米国特許第6,455,569号、米国特許第6,566,339号、米国特許第6,696,433号、米国特許第6,855,505号、米国特許第6,900,181号、米国特許第7,052,684号、およびEP1100529B1を参照)。それぞれの抗コネキシンポリヌクレオチドおよび創傷治癒に有用な薬剤の濃度は、他と同じ範囲内である必要はない。他の量は当業者に公知であり、容易に決定され得る。例えば、本明細書に記載する様々な態様および実施形態に従った適切な併用用量および製剤を、「Combination PDGF、KGF、IGF、and IGFBP for wound healing」という表題のLewisへの米国特許第6,903,078号中に記載されたのと同様の投与レジメンに従って投与することができる。] [0136] 投与する初期および任意の後の用量は、対象の年齢、体重、状態、および治療する瘢痕に依存し得る。創傷治癒に有用な薬剤に応じて、投与に関する用量およびプロトコルは変わり、かつ用量は、選択する投与の方法、例えば局部または全身投与にも依存し得る。] [0137] 創傷治癒に有用な薬剤は内部または外部に適用することができ、創傷を示す任意の組織を直接対象とすることができる。Tarnowら、Scand J. Plast Reconstr Hand Surg.28巻:255〜259頁(1994年)中に記載されたように、IGFの局所投与用に、例えば、酸化亜鉛製剤を適用することができ、これはIGFの局部生成を誘導する。PDGFの有効用量は、米国特許第4,861,757号中に記載されたように局所に適用すると5ng/mm2以上であり、およびLepistoら、BiochemBiophys Res.Comm209巻:393〜399頁(1995年)中に記載されたように線維芽細胞の集団に適用した、PDGFのアイソフォーム(例えば、PDGF−AA、PDGF−BB、またはPDGF−AB)の少なくとも1ng/mlの局部濃度、最大約30ng/mlの局部濃度と報告されている。PDGFは約10μg/gm〜約500μg/gmのゲル、約20μg/gm〜約200μg/gm、および約30μg/gm〜約100μg/gmのゲル、最適には約100μg/gmのゲルの濃度でカルボキシメチルセルロースゲル製剤に投与することができる。約3μg/ml投与溶液〜約300μg/ml投与溶液の範囲内でPDGFの有効性を得ている。] [0138] Sotozonoら、Invest.Opthal.Vis.Science36巻:1524〜29頁(1995年)中に記載されたように、約5μg/mlの濃度の約50μlのKGFは、上皮組織への局所適用による創傷治癒に有効である可能性がある。米国特許第4,861,757号中に記載されたように、PDGFと同時に投与するときIGFの有効量は、少なくとも2.5ng/mm2〜約5ng/mm2の範囲内であり、PDGFとIGFの比は約1:10〜約25:1重量対重量の範囲内であり、最も有効な比は約1:1〜約2:1重量対重量のPDGFとIGFである。Jyungら、Surgery115巻:233〜239頁(1994年)中に記載されたように、IGFと併用して投与するIGFBPは、約11:1のIGF:IGFBPのモル比における約5μgのIGFおよび約1.5μgのリン酸化IGFBPの用量レベルで、創傷治癒を増大することが示されている。] [0139] ポリペプチド療法剤、例えばPDGF、KGF、IGFおよびIGFBPポリペプチドの投与に関して、用量は約5μg〜約50μg/適用対象とする組織1kg、さらに約50μg〜約5mg/kg、さらに約100μg〜約500μg/組織1kg、および約200〜約250μg/kgの範囲内であり得る。ポリヌクレオチド療法に関して、例えば遺伝子療法投与プロトコル中で、発現強度に応じて、組織標的投与の対象中のポリヌクレオチド、PDGF、KGF、IGF、およびIGFBPコード配列を含めた発現構築体を含有するベクターを、遺伝子療法プロトコル中の局部投与に約100ng〜約200mgのDNA、さらに約500ng〜約50mg、さらに約1μg〜約2mgのDNA、約5μgのDNA〜約500μgのDNA、および遺伝子療法プロトコルにおける局部投与中に約20μg〜約100μg、および注射または投与当たり約250μgの範囲内で投与することができる。したがって、作用法および形質転換および発現の有効性などの要因は、DNA療法剤の投与に関する最終的な有効性に必要とされる用量に影響を与え得る考慮事項である。多大な発現が望まれる場合、多大な組織領域で、投与の一連プロトコル中に再投与される多量のDNAまたは同量、または例えば創傷部位の異なる隣接または近隣組織部分への数回の投与が、前向きな治療結果に影響を与えるのに必要とされる可能性がある。] [0140] 本明細書に記載する医薬組成物の調製に適した治療剤およびタンパク質合成阻害剤は、当技術分野で公知の方法を使用して処方および投与することができる。投与する初期および任意の後の用量は、対象の年齢、体重、状態、および疾患、創傷、治療する障害または生物学的状態に依存し得る。治療剤に応じて、投与に関する用量およびプロトコルは変わり、かつ用量は、選択する投与の方法、例えば局部または全身投与にも依存し得る。] [0141] 本明細書で示すように、併用して投与する抗コネキシンポリヌクレオチドまたは別の薬剤のいずれかの用量は、単独で与えたときに投与した用量から下方調節することができる。] [0142] 幾つかの抗コネキシンポリヌクレオチドの併用は、異なる成分の影響の開始と持続は相補的であり得るので、任意の個々の成分に必要とされる用量を低減することができる。好ましい実施形態では、1または複数の抗コネキシンポリヌクレオチド、および1または複数の治療剤、創傷治癒に有用な薬剤および/またはタンパク質合成阻害剤の併用には、相加、相乗または超相加的効果がある。] [0143] 場合によっては、1または複数の抗コネキシンポリヌクレオチドと、1または複数の治療剤、1または複数の創傷治癒に有用な薬剤、および/または1または複数のタンパク質合成阻害剤の組合せには、相加的効果がある。他の場合、この組合せは予想を上回る相加的効果を有する可能性がある。このような影響は本明細書では「相乗作用」効果と呼び、相乗または強化型相互作用に原因がある可能性がある。] [0144] 用語「創傷治癒の相乗作用的促進」は、抗コネキシンポリヌクレオチドと、1または複数の治療剤、創傷治癒に有用な薬剤、および/またはタンパク質合成阻害剤の組合せの投与によって生じる平均的な創傷治癒を指し、任意の薬剤単独のいずれかの個々の投与によって生じる創傷治癒の全体より統計上有意に高い。抗コネキシンポリヌクレオチドと、1または複数の治療剤、創傷治癒に有用な薬剤、および/またはタンパク質合成阻害剤の併用投与によって生じたものが、個々の成分の予想付加価値より「統計上有意に高い」かどうかは、本明細書に記載する様々な統計法および/または当業者により公知の方法によって決定することができる。用語「相乗」は、抗コネキシンポリヌクレオチドと、1または複数の治療剤、創傷治癒に有用な薬剤、および/またはタンパク質合成阻害剤の両方が、創傷治癒を促進する能力または瘢痕を低減する能力を個々に有する、相乗作用阻害の1つの型を指す。用語「強化型」は、抗コネキシンポリヌクレオチド、または1または複数の治療剤、創傷治癒に有用な薬剤、および/またはタンパク質合成阻害剤の1つが、過剰瘢痕を低減する高い能力を個々に有する、相乗作用効果の型を指す。] [0145] 一般に、それらの治療群それぞれにおいて個々の治療によりもたらされる平均瘢痕形成の合計と比較した場合、組合せ治療が、治療群において統計学的に有意に超相加的な平均低減過剰瘢痕形成をもたらすかどうかを判定することにより強化を評価することができる。平均低減瘢痕形成は、対照群の平均創傷治癒と、治療群の平均創傷治癒との間の差として計算することができる。瘢痕形成の減少率である「作用率(fraction affected)」(Fa)は、治療群における瘢痕形成を、対照群における平均瘢痕形成で除することにより計算することができる。統計学的に有意な強化に対する検定は、各治療群に対するFaの計算を必要とする。組合せ治療に対して予測される相加Faは、組合せのいずれかのエレメントを投与される群に由来する平均Faの合計であると理解することができる。例えば、1試料による両側T検定を用いて、実験により得られる結果が偶然だけに起因する可能性はどの程度であるかを、p値による測定の形で評価することができる。0.05未満のp値は統計学的に有意である、すなわち、偶然だけに起因する可能性は低いと考えられる。したがって、組合せの結果として強化された超相加効果がもたらされるとみなすために、組合せ治療群に対するFaは、単一エレメントによる治療群に対して予測される相加Faよりも統計学的に有意に高度でなければならない。] [0146] 組合せ治療から相乗効果がもたらされるかどうかは、中央値効果/組合せ指標によるアイソボログラム法(Chou, T.およびTalalay, P.(1984年)、Ad. Enzyme Reg.、第22巻、27〜55頁)により評価することができる。この方法では、抗コネキシン剤ポリヌクレオチド単独に対する、1または複数の治療剤単独に対する、創傷治癒に有用な薬剤および/またはタンパク質合成阻害剤単独に対する、および固定したモル比での2者の組合せに対する中央値効果プロットに由来するパラメータに基づき、異なる用量効果レベルに対する組合せ指数(CI)値を計算する。CI値が&1t;1は相乗効果を示し、CI−1は相加効果を示し、CP1はアンタゴニスト効果を示す。この解析は、CalcuSyn,Windows(登録商標) Software for Dose Effect Analysis(Biosoft(D,Cambridge UK)などのコンピュータソフトウェアツールを用いて実施することができる。] [0147] 相乗作用効果が併用療法に存在するかどうかを分析するための、当技術分野で公知または後に開発された任意の方法は、1または複数の治療剤、創傷治癒に有用な薬剤、および/またはタンパク質合成阻害剤と併用して使用するのに適した抗コネキシンポリヌクレオチドのスクリーニングにおける使用が企図される。] [0148] 別の好ましい実施形態では、1または複数の抗コネキシンポリヌクレオチドと、1または複数の治療剤、創傷治癒に有用な薬剤、および/またはタンパク質合成阻害剤の併用は、前記薬剤を単独で投与したときの有効用量と比較して、任意のこのような薬剤の有効用量を低減する。特定の実施形態では、1または複数の抗コネキシンポリヌクレオチドと併用して使用したときの薬剤の有効用量は、単独で投与したときの薬剤の約1/15〜約1/2、約1/10〜約1/3、約1/8〜約1/6、約1/5、約1/4、約1/3または約1/2の用量である。] [0149] 別の好ましい実施形態では、1または複数の抗コネキシンポリヌクレオチドと、1または複数の治療剤、創傷治癒に有用な薬剤、および/またはタンパク質合成阻害剤の併用は、前記薬剤を単独で投与する頻度と比較して、前記薬剤を投与する頻度を低減する。したがって、これらの組合せは、望ましい治療目的を得るために以前に必要とされたより、低いおよび/または少ない用量の各薬剤の使用を可能にする。] [0150] 用量は一回または分割の適用で投与することができる。用量は一回で投与することができ、または適用を繰り返すことができる。] [0151] 1または複数の抗コネキシンポリヌクレオチドは、単独または1または複数の治療剤および/または1または複数の創傷治癒に有用な薬剤との組合せのいずれかで、同じまたは異なる経路によって投与することができる。本発明の様々な薬剤は、治療過程中の異なる時間に別々に、または分割または一回用の組合せ型で同時に投与することができる。] [0152] 異常または過剰瘢痕化の治療において有用な1または複数の抗コネキシンポリヌクレオチドは、固体支持体(包帯材および他のマトリックスなど)および医薬製剤(ゲル、混合物、懸濁液、および軟膏など)を用いる局所投与を含むがこれらに限定されない局所投与(末梢投与または部位への直接投与)により送達されることが好ましい。一実施形態において、固体支持体は、生体適合膜または治療部位内への挿入を含む。別の実施形態において、固体支持体は、包帯材またはマトリックスを含む。本発明の一実施形態において、固体支持体組成物は、創傷治癒に有用な1または複数の抗コネキシンポリヌクレオチドが、アルギン酸塩、コラーゲン、または合成の生体吸収性ポリマーのマトリックスなどの徐放固体マトリックス中に分散される、徐放の固体支持体組成物でありうる。固体支持体組成物は、無菌であるかまたは低バイオバーデンであることが好ましい。一実施形態では、1つ以上の抗コネキシンポリヌクレオチドを含む洗浄液を用いることができる。] [0153] 1または複数の抗コネキシンポリヌクレオチド(1もしくは複数の治療剤、創傷治癒に有用な薬剤、および/またはタンパク質合成阻害剤を伴うかまたはともなわない)を、ある時間、場合によって、約0.5時間、約1〜2時間、約2〜4時間、約4〜6時間、約6〜8時間、または約24時間以上にわたり送達することは、より重度の創傷において特に有利でありうる。場合によって、細胞喪失は、手術部位をはるかに超えて、周囲の細胞にまで拡大しうる。このような喪失は、元の手術から24時間以内に生じる可能性があり、ギャップジャンクションによる細胞間情報伝達によって媒介される。(1または複数の)抗コネキシンポリヌクレオチドの投与により、細胞間情報伝達が調節され、さらなる細胞の喪失もしくは傷害または傷害の帰結が最小化される。] [0154] 下方調節が誘導される部位および所望される治療効果の両方に送達時間が依存する一方で、約0.5時間、約1〜2時間、約2〜4時間、約4〜6時間、約6〜8時間または約24時間以上にわたる連続送達または徐放送達がもたらされる。本発明によれば、これはおそらく、抗コネキシンポリヌクレオチド(1もしくは複数の治療剤、創傷治癒に有用な薬剤、および/またはタンパク質合成阻害剤を伴うかまたはともなわない)を、薬学的に許容される担体または媒体ビークルと一体の製剤、特に、連続投与または徐放投与のための製剤の形態で組み入れることにより達成される。] [0155] 医師により、任意の特定の被験体および創傷に対して最適な投与経路および用量が決定されるので、本明細書に記載の投与経路および用量は、指針だけのものとして意図される。] [0156] 本発明の一実施形態では、包帯材組成物は、1または複数の抗コネキシンポリヌクレオチドおよび/または1または複数の抗瘢痕因子または薬剤が、アルギン酸塩、コラーゲン、または合成生体吸収性ポリマーのマトリクスなどの徐放性固体マトリクス中に分散している徐放性固体組成物であり得る。包帯材組成物は、滅菌状態または低いバイオバーデンであることが好ましい。] [0157] 場合によっては、1または複数の他の、抗瘢痕因子または薬剤(例えばペプチド、タンパク質分解阻害剤、細胞外マトリクス成分、断片およびペプチド、ステロイド、サイトカイン、酸素供与体またはビタミン)を、本発明による医薬品、医薬組成物および組合せ調製物の製造において使用することもできる。このような抗瘢痕薬剤は、本発明の方法中で使用することもできる。これらの薬剤の封入は、異常または過剰瘢痕の高い予防または治療を可能にすることができる。このような追加的な抗瘢痕因子または薬剤は、別々、同時または逐次に、あるいは1または複数の抗コネキシンポリヌクレオチドと併用して投与することができる。] [0158] したがって、場合によっては、抗コネキシンポリヌクレオチドまたは化合物を、1または複数の治療剤、抗瘢痕または創傷治癒剤、および/またはギャップジャンクション修飾剤で処方することができる。治療剤は、例えば、抗感染薬、麻酔薬、鎮痛薬、抗生物質、睡眠薬、ならびにステロイドおよび非ステロイド系抗炎症剤を含む。特定の実施形態では、1、2、3、4、5または6つの治療剤を組み合わせて使用することができる。] [0159] 本明細書で言及または説明される疾患、障害、および/または創傷を有するか、有することが疑われる対象を治療する方法のいずれかでは、本明細書に記載の用量、剤形、製剤、および/または組成物のいずれかが投与されうる。] [0160] 包帯材およびマトリックス 一態様において、その1もしくは複数の抗コネキシンポリヌクレオチドは、単独でまたは1もしくは複数の治療剤、創傷治癒に有用な薬剤、および/またはタンパク質合成阻害剤と組み合わせてのいずれかで、包帯材またはマトリックスの形態で提供される。一部の実施形態では、本発明の1または複数の薬剤が直接的な適用のための液体組成物、半固体組成物、もしくは固体組成物の形態で提供されるか、あるいは組成物が包帯材ガーゼもしくはマトリックスなどの固体接触層の表面へと適用されるか、またはこの中へと組み込まれる。包帯材組成物は、例えば、流体またはゲルの形態で提供することができる。その1もしくは複数の抗コネキシンペプチドは、単独でまたは1もしくは複数の治療剤、創傷治癒に有用な薬剤、および/またはタンパク質合成阻害剤と組み合わせてのいずれかで、局所適用のための従来の医薬賦形剤と組合せて提供することができる。適切な担体は、プルロニックゲル、ポロキサマーゲル、セルロース誘導体(ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシメチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、およびこれらの混合物を含む)を含有するヒドロゲル;ならびにポリアクリル酸を含有するヒドロゲル(Carbopols)を含む。適切な担体はまた、局所医薬調製物に用いられるクリーム/軟膏、例えば、セトマクロゴール乳化軟膏に基づくクリームも含む。上記の担体は、アルギン酸塩(増粘剤または刺激剤として)、ベンジルアルコールなどの防腐剤、リン酸水素二ナトリウム/リン酸二水素ナトリウムなどのpH調整のための緩衝液、塩化ナトリウムなどの浸透圧を調整するための薬剤、およびEDTAなどの安定化剤を含みうる。] [0161] 包帯材およびマトリクス 本明細書に記載する異常または過剰瘢痕を治療するための適切な包帯材およびマトリクスは、例えば、単独でまたは他の抗瘢痕または創傷治癒剤と共に、1または複数の抗コネキシンポリヌクレオチドと組み合わせて、以下のものを含むことができる。例えば: 一実施形態では、1または複数の抗コネキシンポリヌクレオチド、例えばコネキシン43アンチセンスポリヌクレオチド、好ましくはコネキシン43アンチセンスオリゴデオキシヌクレオチドを、天然または合成マトリクスに投与する。] [0162] 適切な包帯材およびマトリクスは、例えば、1または複数の抗コネキシンポリヌクレオチド(1または複数の治療剤、創傷治癒に有用な薬剤および/またはタンパク質合成阻害剤ありまたはなし)を含む以下のものを含むことができる。抗コネキシン43オリゴヌクレオチド、例えば抗コネキシン43アンチセンスオリゴヌクレオチドが好ましい。] [0163] 1)吸収材:適切な吸収材は、例えば、セルロース、木綿、またはレーヨンなどの高度に吸収性の繊維層と組み合わせた、例えば、半接着質または非接着層をもたらしうる、例えば、吸収性包帯材、多層抗コネキシン抗瘢痕化カバーを含みうる。代替的に、吸収材は、異常または過剰な瘢痕化を管理するために、主要な(primary)包帯材または補助的な(secondary)包帯材として用いることができる。] [0164] 2)アルギン酸塩:適切なアルギン酸塩は、例えば、天然の多糖繊維または海藻に由来するキセロゲルからなる不織パッド、非接着パッド、およびリボンである包帯材を含む。適切な抗コネキシン抗瘢痕化アルギン酸塩包帯材は、例えば、滲出物との接触の場合イオン交換過程を介して湿潤ゲルを形成しうる。一部の実施形態において、アルギン酸塩包帯材は、やわらかく快適であり、不規則的な形状をした領域上での填塞、陥入、または適合が容易であるように設計される。一部の実施形態において、アルギン酸塩包帯材は、第2の包帯材と共に用いることができる。] [0165] 3)抗菌包帯材:適切な抗菌包帯材は、例えば、例えば銀およびポリヘキサメチレンビグアニド(PHMB)などの生体活性薬剤の送達を促進して、これが必要であるかまたは望ましい場所で、感染に対する効力を維持しうる抗コネキシン抗瘢痕化包帯材を含みうる。一部の実施形態において、適切な抗菌包帯材は、例えば、スポンジ、浸透化織りガーゼ、フィルム包帯材、吸収性製品、アイランド包帯材、ナイロン繊維、非接着バリア、または材料の組合せとして入手可能でありうる。] [0166] 4)生物学的および生合成:適切な生物学的包帯材または生合成包帯材は、例えばゲル、溶液または天然源由来の半透性シートを含むことができる。特定の実施形態では、ゲルまたは溶液を、異常または過剰瘢痕形成を予防するべき領域に適用し、バリア保護のために抗コネキシン抗瘢痕包帯材で覆う。別の実施形態では、シートをin situに置き、それは膜として働くことができ、異常または過剰瘢痕を予防または治療するための一回の適用後に適所に留まる。] [0167] 5)コラーゲン:適切なコラーゲン包帯材は、例えば、ウシ、ブタ、もしくは鳥類の供給源、または他の天然の供給源もしくはドナーに由来する、例えば、ゲル、パッド、粒子、ペースト、粉末、シート、または溶液を含みうる。一部の実施形態において、コラーゲン包帯材は、創傷部位における滲出物と相互作用してゲルを形成しうる。一部の実施形態において、コラーゲン包帯材は、補助的な包帯材と組み合わせて用いることができる。] [0168] 6)複合材料:適切な複合材料抗コネキシン抗瘢痕化包帯材は、例えば、物理的に異なる成分を単一の生成物へと混合して、例えば、細菌バリア、吸収、および接着など複数の機能を提供する包帯材、カバーを含みうる。一部の実施形態において、抗コネキシン抗瘢痕化複合材料包帯材は、例えば、複数の層からなり、半接着パッドまたは非接着パッドを組み込む。他の実施形態において、複合材料包帯材は、例えば、異常または過剰瘢痕が予防または治療される多様な領域での主要な包帯材としても補助的な包帯材としても機能することが可能であり、さらに他の実施形態において、包帯材は、別の局所医薬組成物と組み合わせて用いることができる。] [0169] 7)接触層:適切な抗コネキシン抗瘢痕化接触層包帯材は、例えば、ある領域上に配置されて、例えば、異常または過剰瘢痕が予防または治療される領域に適用された他の薬剤または包帯材との直接的な接触から組織を保護する、薄型の非接着シートを含みうる。一部の実施形態において、接触層は、異常または過剰瘢痕が予防または治療される領域の形状に調和するように配置することができ、また多孔性であるため、透過する滲出物を、上部の補助的な包帯材に吸収させることができる。さらに別の実施形態において、抗コネキシン抗瘢痕化接触層包帯材は、例えば、インサイチューで配置される非免疫原性のおよび/または抗接着性ガーゼ、フィルム、シート、包帯材、スポンジ、またはラップを含み得る。] [0170] 8)弾性包帯:適切な弾性包帯は、例えば、伸縮して身体の外形に調和する包帯材を含みうる。一部の実施形態において、繊維成分は、例えば、木綿、ポリエステル、レーヨン、またはナイロンを含みうる。他の一部の実施形態において、弾性包帯は、例えば、第2層としてのまたは補助的包帯材としての吸収をもたらし、被覆をその場に保持するか、圧力を加えるか、または異常もしくは過剰瘢痕が予防もしくは治療される領域にクッションを与えることができる。さらに別の実施形態において、接触層包帯材は、局所医薬組成物と組み合わせて用いることができる。] [0171] 9)発泡体:適切な抗コネキシン抗瘢痕化発泡体包帯材は、例えば、流体の保持が可能な小さな開放セルを有する、発泡ポリマー溶液(ポリウレタンを含む)のシートおよび他の形状を含みうる。例示的な発泡体は、例えば、他の材料と組み合わせて浸透化または層状化することができる。一部の実施形態では、異常またはは過剰瘢痕が予防または治療される部位において、発泡体の厚さおよび組成に基づいて吸収能を調製することができる。他の一部の実施形態において、異常または過剰瘢痕が予防または治療される領域と接触する領域は、取り外しを容易とするために非接着性でありうる。さらに別の実施形態において、発泡体は、接着性の輪郭および/または抗感染性バリアとして働きうる透明のフィルムコーティングと組み合わせて用いることができる。] [0172] 10)ガーゼおよび不織包帯材:適切な抗コネキシン抗瘢痕化ガーゼ包帯材および織地包帯材は、例えば、吸収性の程度が多様な乾燥織地スポンジまたは吸収性の程度が多様な乾燥不織スポンジおよび吸収性の程度が多様な乾燥織地ラップまたは吸収性の程度が多様な乾燥不織ラップを含みうる。例示的な繊維組成物は、例えば、木綿、ポリエステル、レーヨンを含みうる。一部の実施形態において、ガーゼおよび不織包帯材は、バルクにおいて滅菌の場合であれ非滅菌の場合であれ、また、接着性の輪郭を伴う場合であれ伴わない場合であれ入手可能でありうる。例示的な抗コネキシン抗瘢痕化ガーゼ包帯材および不織包帯材は、異常または過剰瘢痕が予防または治療される各種の創傷領域の消毒、パッキング、被覆に用いることができる。] [0173] 11)親水コロイド:適切な抗コネキシン抗瘢痕化親水コロイド包帯材は、例えば、ゼラチン、ペクチン、またはカルボキシメチルセルロースからなるウェハー、粉末、またはペーストを含みうる。一部の実施形態において、ウェハーは自己接着性であり、接着性の輪郭を伴う場合であれ伴わない場合であれ入手可能であり、また多種多様な形状およびサイズで入手可能である。例示的なヒドロコロイドは、外形合わせを必要とする領域において有用である。一部の実施形態において、粉末およびペーストの親水コロイドは、第2の包帯材と組み合わせて用いることができる。] [0174] 12)ヒドロゲル(アモルファス):適切な抗コネキシン抗瘢痕化アモルファスヒドロゲル包帯材は、例えば、水分を与え、湿潤性の治癒環境を維持し、異常または過剰瘢痕が予防または治療される領域に水分を補給するように設計された、水、ポリマー、および不定形の他の成分による製剤を含みうる。一部の実施形態において、ヒドロゲルは、補助的な包帯材カバーと組み合わせて用いることができる。] [0175] 13)ヒドロゲル:浸透化包帯材:適切な浸透化抗コネキシン抗瘢痕化ヒドロゲル包帯材は、例えば、アモルファスヒドロゲルに浸したガーゼおよび不織スポンジ、ロープ、ならびにストリップを含みうる。アモルファスヒドロゲルは、例えば、乾燥した創傷に水分を与え、湿潤性の治癒環境を維持するように設計された、水、ポリマー、および不定形の他の成分による製剤を含みうる。] [0176] 14)ヒドロゲルシート:適切な抗コネキシン抗瘢痕ヒドロゲルシートは、例えば水に溶けず膨潤によって水溶液と相互作用する三次元構造の架橋親水性ポリマーを含むことができる。例示的なヒドロゲルは非常に適合性があり透過性であり、それらの組成に応じて様々な量の排水を吸収し得る。特定の実施形態では、ヒドロゲルは容易に除去するために、異常または過剰瘢痕を予防または治療するべき領域に対して非粘着性である。] [0177] 15)含浸包帯材:適切な抗コネキシン抗瘢痕含浸包帯材は、例えば、例えば生理食塩水、油、亜鉛塩、ペトロラタム、キセロフォームおよびスカーレットレッドを含めた、溶液、エマルジョン、油、ゲルまたは幾つか他の薬剤活性がある化合物または担体、および本明細書に記載する抗ケロイド/抗肥厚性瘢痕化合物を浸した、ガーゼおよび不織布スポンジ、ロープおよびストリップを含むことができる。] [0178] 16)シリコーンゲルシート:適切な抗コネキシン抗瘢痕シリコーンゲルシート包帯材は、例えば、メッシュまたは生地で補強または結合した架橋ポリマーから構成される軟性創傷カバーを含むことができる。] [0179] 17)溶液:適切な抗コネキシン抗瘢痕液状包帯材は、例えば、マルチタンパク質材料と細胞外マトリクスにおいて見られる他の要素の混合物を含むことができる。特定の実施形態では、例示的な溶液を、瘢痕除去および洗浄後に創傷表面に適用して、次いで吸収性包帯材または非粘着性パッドで覆うことができる。] [0180] 18)透明フィルム:適切な抗コネキシン抗瘢痕透明フィルム包帯材は、接着剤で片側をコーティングした様々な厚さのポリマー膜を含むことができる。特定の実施形態では、透明フィルムは液体、水および細菌を通さないが、しかしながら水蒸気および大気気体は通す。特定の実施形態では、透明性が創傷の可視化を可能にする。] [0181] 19)創傷充填材:適切な抗コネキシン抗瘢痕創傷充填材包帯材は、例えば、ビーズ、クリーム、フォーム、ゲル、軟膏、パッド、ペースト、ピロー、粉末、ストランドまたは他の製剤を含むことができる。特定の実施形態では、充填材は非粘着性であり、徐放性抗菌剤を含むことができる。例示的な充填材は、湿潤環境を維持し、滲出を制御し、かつ例えば充填を必要とする部分厚および完全厚創傷、感染創傷、排液性創傷および深部創傷を治療するのに有用である可能性がある。] [0182] したがって、本発明によれば、それによって細胞間連絡を一時的または部位特異的に制御または下方制御することができる製剤を提供する。したがってこれらの製剤は、療法および他の治療において適用例がある。] [0183] 過剰瘢痕および/または異常もしくは過剰瘢痕をもたらす可能性がある組織損傷の場合、本発明の製剤は、ケロイドおよび/または、肥厚性瘢痕、萎縮性瘢痕、および広汎性瘢痕などの異常または過剰瘢痕の予防と、重度の低減の両方、および必要な場合は治癒過程の促進において有用であり得る。したがって製剤は、例えば外傷性障害、外科的介入または疾患状態の結果であれ、過剰および異常瘢痕化または過剰瘢痕化の予防および/または治療において、ならびにケロイド瘢痕および/または肥厚性瘢痕の予防および/または治療において利点を有し得る。] [0184] 治療の方法 治療すべき障害 抗コネキシンポリヌクレオチドを使用して、過剰および/または異常または過剰瘢痕形成、特に肥厚性瘢痕およびケロイド瘢痕、広汎性瘢痕および萎縮性瘢痕を予防または阻害することができる。抗コネキシンポリヌクレオチドを使用して有利に治療すべきである他の状態は、肝臓の移植、硬変、肺線維症の後、新生児の急性呼吸窮迫症候群または他の肺線維症、および一時的プロテーゼの移植の後の、過剰および/または異常または過剰瘢痕の予防を含む。] [0185] 本発明の方法を使用して、ヒトまたは他の哺乳動物、特に過剰瘢痕形成する傾向がある個体における、肥厚性創傷、ケロイドおよび過剰火傷瘢痕、萎縮性瘢痕、および広汎性瘢痕などの瘢痕形成を最小化または予防することができる。抗コネキシンポリヌクレオチドは、単独または別の抗瘢痕または創傷治癒剤との併用またはそれらの前に、瘢痕修正手術ありまたはなしで、現在存在する異常または過剰瘢痕に適用して、瘢痕過程を逆行し、瘢痕組織をほぼ除去するかまたは低減することができる。本発明を治療上使用して、過剰瘢痕形成に関する疾患、状態および手順を制御することができる。] [0186] 治療レジメ 一実施形態では、本発明の抗コネキシンポリヌクレオチドまたは(1または複数の)他の組成物を、典型的には損傷もしくは外科手術時またはその直後のいずれかで投与する。あるいはそれは、治癒中に過剰瘢痕形成を示す、既存の異常または過剰瘢痕または創傷に適用することができる。] [0187] 抗コネキシンポリヌクレオチドは、創傷治癒を妨げずに、ただし予防または低減する創傷部位での血管増殖の量を低減する用量およびレジメンで投与する。抗コネキシンポリヌクレオチドは、瘢痕内または創傷領域(ケロイド)の外側で、高密度細胞および結合組織の形成を予防または低減する用量およびレジメンで投与することもできる。増加したレベルの細胞および沈着結合組織を有するために、血管新生を介して高い栄養供給を有していなければならない。用量は典型的には腫瘍増殖の阻害に使用するのと同じ範囲内にあるが、創傷治癒は典型的にははるかに短い時間で起こるので、異なるクラスの対象に異なる時間の間投与する。さらに、局所投与または徐放性製剤で投与するとき、創傷治癒を妨げないために用量は低くてよい。] [0188] 本発明は、過剰瘢痕形成、特に肥厚性創傷治癒障害、肥厚性瘢痕およびケロイドなどを最小化または予防するための方法に関する。具体的には、この方法は、瘢痕を最小化する、または肥厚性瘢痕の形成を予防するのに十分な時間の間、有効量の抗コネキシンポリヌクレオチドを創傷部位に投与することを含む。] [0189] 本発明は、過剰および/または異常または過剰瘢痕形成、特に肥厚性創傷治癒障害、肥厚性瘢痕およびケロイド、ならびに萎縮性瘢痕、および広汎性瘢痕などを最小化または予防するための方法に関する。具体的には、この方法は、瘢痕を最小化する、または異常または過剰瘢痕の形成を予防するのに十分な時間の間、有効量の抗コネキシンポリヌクレオチドを創傷部位に投与することを含む。] [0190] 一実施形態では、完全な治療レジメンの一部として、抗コネキシンポリヌクレオチドを、単独またはタンパク質合成阻害剤(ステロイドなど)との組合せで投与することができる。例えば、ステロイドは、トリアムシノロンアセトニドなどの、コルチコステロイドおよび糖質コルチコステロイドから選択することができる。同様の目的で、ビタミンEを同時投与することができる。抗コネキシンポリヌクレオチドは、瘢痕上または中へのその直接注射、またはその局所適用、または創傷部位上または中へのその滴下注入などによって、創傷部位に適用する。ステロイドまたはビタミンEを抗コネキシンポリヌクレオチドと共に使用する場合、ステロイドは同時投与する、または好ましくは1〜2日以内、または2週間の期間の間以内に創傷部位に後に適用することができる。ステロイドは創傷部位に直接的にも投与する。それは注射または局所適用することができる。それらを投与する形式が何であれ、抗コネキシンポリヌクレオチドおよび/またはステロイドは薬学的に許容される賦形剤と混合して、創傷部位への薬剤の局在を容易にすることができる。同様に、治療剤(例えば、非ステロイド系抗炎症剤)は、抗コネキシンポリヌクレオチドと同時投与することができる。化合物を徐放性製剤カプセル中に入れて、全身性副作用なしで治療用量において、連続的治療をもたらすことができる。]
权利要求:
請求項1 異常瘢痕を有する患者を治療する方法であって、(a)該異常瘢痕を切除する工程と、(b)切除部位における異常瘢痕化を予防または低減するのに十分な量の抗コネキシンポリヌクレオチドを該患者に投与する工程とを含む方法。 請求項2 前記抗コネキシンポリヌクレオチドが、コネキシン26、コネキシン30、コネキシン30.3、コネキシン31.1、コネキシン32、コネキシン36、コネキシン37、コネキシン40、コネキシン40.1、コネキシン43、コネキシン45、コネキシン46およびコネキシン46.6からなる群から選択されるコネキシンタンパク質の発現を低減する、請求項1に記載の方法。 請求項3 前記抗コネキシンポリヌクレオチドがアンチセンスオリゴヌクレオチドである、請求項2に記載の方法。 請求項4 前記アンチセンスオリゴヌクレオチドがコネキシン43の発現を低減する、請求項3に記載の方法。 請求項5 前記抗コネキシンポリヌクレオチドがsiRNAオリゴヌクレオチドまたはRNAiオリゴヌクレオチドである、請求項2に記載の方法。 請求項6 前記異常瘢痕が皮膚中または皮膚上に存在する、請求項1に記載の方法。 請求項7 前記異常瘢痕が眼中または眼上に存在する、請求項1に記載の方法。 請求項8 前記瘢痕がケロイド瘢痕である、請求項1または4に記載の方法。 請求項9 前記瘢痕が肥厚性瘢痕である、請求項1または4に記載の方法。 請求項10 前記瘢痕が萎縮性瘢痕である、請求項1または4に記載の方法。 請求項11 前記瘢痕が広汎性瘢痕である、請求項1または4に記載の方法。 請求項12 前記抗コネキシンポリヌクレオチドがギャップジャンクション形成を低減することによって細胞間連絡を阻害する、請求項1に記載の方法。 請求項13 前記抗コネキシンポリヌクレオチドがコネキシン43のギャップジャンクション形成を低減することによって細胞間連絡を阻害する、請求項1に記載の方法。 請求項14 前記コネキシンがヒトコネキシンである、請求項2に記載の方法。 請求項15 前記コネキシンがヒトコネキシン43である、請求項2に記載の方法。 請求項16 外科手術を受けている患者における異常瘢痕形成を予防または低減する方法であって、該患者に治療有効量の抗コネキシンポリヌクレオチドを投与する工程を含む方法。 請求項17 前記抗コネキシンポリヌクレオチドを切除部位または切開部位に投与する、請求項16に記載の方法。 請求項18 前記抗コネキシンポリヌクレオチドをデブリードマンに投与する、請求項16に記載の方法。 請求項19 前記抗コネキシンポリヌクレオチドを液体、ゲル、泡またはスプレーの形態で投与する、請求項16に記載の方法。 請求項20 前記患者がケロイド形成の危険性がある、請求項16に記載の方法。 請求項21 前記患者が肥厚性瘢痕形成の危険性がある、請求項16に記載の方法。 請求項22 前記患者が萎縮性瘢痕または広汎性瘢痕形成の危険性がある、請求項16に記載の方法。 請求項23 前記抗コネキシンポリヌクレオチドが抗コネキシンオリゴヌクレオチドである、請求項16に記載の方法。 請求項24 前記抗コネキシンポリヌクレオチドが、配列番号1〜12からなる群から選択されるオリゴヌクレオチドである、請求項16に記載の方法。 請求項25 前記コネキシンオリゴヌクレオチドが、配列番号1および2から選択される、請求項16に記載の方法。 請求項26 前記抗コネキシンポリヌクレオチドが、移植または点滴注入される、請求項16に記載の方法。 請求項27 前記抗コネキシンポリヌクレオチドが抗コネキシン43化合物である、請求項16から25のいずれかに記載の方法。 請求項28 前記抗コネキシンポリヌクレオチドが局所投与される、請求項27に記載の方法。 請求項29 異常瘢痕化を予防または低減する、抗コネキシンポリヌクレオチドの活性を試験する方法であって、異常瘢痕を形成する危険性がある細胞と抗コネキシンポリヌクレオチドを接触させる工程と、該抗コネキシンポリヌクレオチドの該異常瘢痕化予防活性または低減活性を決定または測定する工程とを含む方法。 請求項30 前記方法がインビトロで行われる、請求項29に記載の方法。 請求項31 前記方法がインビボで行われる、請求項29に記載の方法。 請求項32 ケロイド瘢痕形成を予防または低減する、抗コネキシンポリヌクレオチドの活性を試験するために行われる、請求項29に記載の方法。 請求項33 肥厚性瘢痕形成を予防または低減する、抗コネキシンポリヌクレオチドの活性を試験するために行われる、請求項29に記載の方法。 請求項34 萎縮性瘢痕または広汎性瘢痕の形成を予防または低減する、抗コネキシンポリヌクレオチドの活性を試験するために行われる、請求項29に記載の方法。 請求項35 前記抗コネキシンがオリゴヌクレオチドである、請求項29に記載の方法。 請求項36 (a)(i)治療有効量の抗コネキシンポリヌクレオチドおよび(ii)薬学的に許容される担体を有する医薬組成物と、(b)異常瘢痕を有するまたは異常瘢痕を有する危険性がある患者に前記医薬組成物を投与するための指示書を含む製品。 請求項37 前記指示書が、異常瘢痕を切除する工程および切除の部位における異常瘢痕化を予防または低減するのに十分な量で前記医薬組成物を投与する工程によって該異常瘢痕を治療するための、前記患者への該医薬組成物の投与を記載する、請求項36に記載の製品。 請求項38 前記異常瘢痕が、ケロイド瘢痕、肥厚性瘢痕、萎縮性瘢痕、および広汎性瘢痕からなる群から選択される、請求項36に記載の製品。 請求項39 抗コネキシンがオリゴヌクレオチドである、請求項36に記載の製品。 請求項40 前記オリゴヌクレオチドが抗コネキシン43オリゴヌクレオチドである、請求項39に記載の製品。 請求項41 製品を作る方法であって、(a)(i)抗コネキシンポリヌクレオチドおよび(ii)薬学的に許容される担体を含む医薬組成物を含有する容器と、(b)異常瘢痕を有する患者に該医薬組成物を投与することにより異常瘢痕を有する患者を治療するための表示指示書とを一体化させる工程を含む方法。 請求項42 前記指示書が、異常瘢痕を切除する工程および前記切除の部位における異常瘢痕化を予防または低減するのに十分な量で前記医薬組成物を投与する工程によって前記異常瘢痕を治療するための、前記患者への前記医薬組成物の投与を記載する、請求項41に記載の方法。 請求項43 前記異常瘢痕が、ケロイド瘢痕、肥厚性瘢痕、萎縮性瘢痕、および広汎性瘢痕からなる群から選択される、請求項41に記載の方法。 請求項44 抗コネキシンがオリゴヌクレオチドである、請求項41に記載の製品。 請求項45 前記オリゴヌクレオチドが抗コネキシン43オリゴヌクレオチドである、請求項44に記載の製品。 請求項46 過剰瘢痕形成を低減または予防する方法であって、治療を必要とする対象への、有効量の抗コネキシンポリヌクレオチドの投与を含む方法。 請求項47 前記抗コネキシンポリヌクレオチドがコネキシンタンパク質の発現を低減する、請求項46に記載の方法。 請求項48 前記コネキシンが、コネキシン26、コネキシン30、コネキシン30.3、コネキシン31.1、コネキシン32、コネキシン36、コネキシン37、コネキシン40、コネキシン40.1、コネキシン43、コネキシン45、コネキシン46およびコネキシン46.6からなる群から選択される、請求項47に記載の方法。 請求項49 前記コネキシンがコネキシン43である、請求項48に記載の方法。 請求項50 前記抗コネキシンポリヌクレオチドがアンチセンスオリゴヌクレオチドである、請求項47に記載の方法。 請求項51 前記アンチセンスオリゴヌクレオチドが抗コネキシン43オリゴヌクレオチドである、請求項50に記載の方法。 請求項52 前記オリゴヌクレオチドが配列番号1〜12から選択される配列を有する、請求項50に記載の方法。 請求項53 前記オリゴヌクレオチドが配列番号1および2から選択される配列を有する、請求項50に記載の方法。 請求項54 前記抗コネキシンポリヌクレオチドがケロイド瘢痕、肥厚性瘢痕、萎縮性瘢痕、または広汎性瘢痕のケロイド形成を低減または予防する、請求項46から53のいずれかに記載の方法。 請求項55 前記抗コネキシンポリヌクレオチドが移植または点滴注入される、請求項46に記載の方法。 請求項56 前記抗コネキシンポリヌクレオチドが抗コネキシン43ポリヌクレオチドである、請求項55に記載の方法。 請求項57 前記抗コネキシン43ポリヌクレオチドがアンチセンスオリゴヌクレオチドである、請求項56に記載の方法。 請求項58 前記アンチセンスオリゴヌクレオチドが抗コネキシン43アンチセンスオリゴヌクレオチドである、請求項57に記載の方法。 請求項59 前記抗コネキシンポリヌクレオチドが局所投与される、請求項46に記載の方法。 請求項60 前記抗コネキシンポリヌクレオチドが抗コネキシン43ポリヌクレオチドである、請求項59に記載の方法。 請求項61 前記抗コネキシン43ポリヌクレオチドがアンチセンスオリゴヌクレオチドである、請求項60に記載の方法。 請求項62 前記アンチセンスオリゴヌクレオチドが抗コネキシン43アンチセンスオリゴヌクレオチドである、請求項61に記載の方法。 請求項63 前記患者または対象がヒトである、請求項1、16、41または46のいずれかに記載の方法。 請求項64 前記患者または対象が非ヒト動物である、請求項1、16、41または46のいずれかに記載の方法。 請求項65 前記非ヒト動物が競技動物またはペット動物である、請求項64に記載の方法。 請求項66 前記競技動物またはペット動物がウマ、イヌまたはネコである、請求項65に記載の方法。 請求項67 前記患者がヒトである、請求項36に記載の製品。 請求項68 前記患者が非ヒト動物である、請求項36に記載の製品。 請求項69 前記非ヒト動物が競技動物またはペット動物である、請求項68に記載の製品。 請求項70 前記競技動物またはペット動物がウマ、イヌまたはネコである、請求項69に記載の製品。
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同族专利:
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引用文献:
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